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幻獣園

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2023年5月の記事一覧

【幻の生き物を紹介 バラー】

【幻の生き物を紹介 バラー】

【バラー】瞳を見たら最期!魔眼を持つ男ケルト神話に登場する、巨人族フォモールの首
領。魔眼とも邪眼と呼ばれる片方の目には、見ただけで相手を殺す能力があったという。そのため、人々からは「魔眼のバラー」と呼ばれた。
なぜバラーにそのような力があったのかは、父親に関係している。父のドルイドが毒の魔法を準備している時に、窓から外を見ていたバラーの目に煙が入ったのだ。見るだけで殺してしまうため、普段は硬く閉

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【幻の生き物を紹介】ネフィリム

【幻の生き物を紹介】ネフィリム

【ネフィリム】食欲に制限のない巨人族

旧約聖書偽典(1日約聖書の正典・外典に含まれないユダヤ教・キリスト教の文書)に登場する巨人族。ネフィリムは堕天使と人間の女性が交わって生まれるという。そのためか、ネフィリムという名前は「落ちてきた者たち」を意味している。
身長は3000キュビット(1350m)もあり、その巨体を維持するためか食欲旺盛であった。最初こそ人間の作る物を食べていたのだが、間に合わず

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【幻の生き物を紹介】トロル

【幻の生き物を紹介】トロル

【トロル】謎に包まれた神話の種族

北欧神話に登場し、スカンジナビアの国々に棲むと伝わる。霜の巨人族ヨトゥンの末裔だという伝承もある。全身が毛深い巨人で、その姿は醜かったという。人間に対して直接害を与えることはないが、白夜の夜に出現し、村々を俳諧する。トロルがそばに寄るだけで家畜は怯え、雌牛の牛乳は出なくなり、鶏は卵を産まなくなる。
身体の大きさを変えられる能力を持っていたので、最初は巨人として伝

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【幻の生き物を紹介】ティタン

【幻の生き物を紹介】ティタン

【ティタン】天と大地から生まれた12の神

英語では「タイタン」と発音される。ギリシャ神話に登場する、この世の始めに世界を支配していたといわれる神々。
天 (ウラノス) と地(ガイア)の子供たちで、6人の男神と6人の女神がいた。
彼らは総称してティタン12神といわれた。
その中でも男神は「ティタン」と呼ばれ、女神は「ティタニス」といわれた。
ギリシア神話の主神ゼウスの父は、ティタンのひとり、クロノ

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【幻の生き物を紹介】タロス

【幻の生き物を紹介】タロス

【タロス】意外なところに弱点が…

ギリシャ神話に登場する青銅の巨人。クレタ島に棲み、日に三度、島を駆け巡り、近づいてくる船があれば容赦なく岩を投げつけて撃退したという。
身体が巨大なだけでなく、敵を抱きしめれば高熱を使って焼き殺すこともできた。
完全無欠の巨人に思われるが、タロスには大きな弱点があった。それは、身体の中は首からくるぶしまで一本の血管で走っていて、くるぶしにある青銅の栓で止まってい

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