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ガリシアの巡礼路を歩く。|④サモス〜サリア


こんにちは。ロス・カミーノスです。

和歌山・熊野古道の〝姉妹道〟であるサンティアゴ巡礼路を歩く企画。これまでの記事に引き続き、「フランス人の道」を歩いた記録をまとめていきます。



■ パスカイス


ガリシア州最古の修道院・サモス修道院の見学を終えると、時刻はもう午後5時。暗くなる前にゴールに辿り着きたいので、先を急ぎます。

しかし、ここからパスカイスのサンターリャ教会までは強烈な上り坂。

しかも巡礼路というより獣道みたいなところで、息を切らしながら登っていきました。

ようやくたどり着いた教会の脇で休憩していると、地元のおばちゃんがやってきて、お墓にアジサイを供えていました。

こんなところにアジア人が1人でいるの、怪しまれただろうなあ。笑


■ ゴロルフェ

パスカイスから次のゴロルフェまでは下り坂。

下りのほうが膝への負担が大きい気がするので、ゆっくり進んでいきました。

写真はゴロルフェのサン・シュミル礼拝堂。小さいながら石造りの素敵な建物です。



■ シビル

ゴロルフェから約3kmのシビルの村で、綺麗に飾り付けられたペンションで休憩させていただきました。

老夫婦が経営しており、訪れる巡礼者を楽しませるため、色んな工夫をされていました。

搾りたてのオレンジジュースが疲れた身体にしみました。(写真撮る前に飲んじゃった)


■ ペロス

スペイン語で「犬」という名前の村。

その名の通り、村に着くなり1匹の犬が出迎えてくれました。笑

アッセンシオン礼拝堂は、巡礼路の進行方向と反対側にあって見逃しそうになりましたが、かわいらしい建物でした。


■ アギアダ

トリアカステーラからの巡礼路は2つに分かれていましたが、2つの道はここアギアダで合流します。

田園地帯が広がり、牛の放牧なども行われていました。

さて、巡礼2日目もあと少し!



■ サリア

〝もう一つの〟始まりの町、サリア。

サンティアゴ巡礼路は100km以上歩くと証明書がもらえるため、サンティアゴ・デ・コンポステーラから約110kmのこのサリアの町から巡礼を始める人がとても多いそうです。

人口約13,000人、巡礼の拠点となる大きな町で、巡礼2日目を終えました。

巡礼路沿いに日本語の石碑が立っていたので気になって見てみたら、四国遍路のものでした。

ちくしょう。←

夕食はホテルにあるレストランで、タコとエビのパスタをいただきました。

やっぱりガリシアといえばタコですよね!




■ 巡礼手帳

サンティアゴ巡礼では、巡礼者たちは「クレデンシャル」という巡礼手帳を持って歩きます。

それぞれの町のバルやレストラン、アルベルゲ(宿泊施設)などでスタンプがもらえ、これが巡礼した証明になるんですね。

僕はもちろん熊野古道とサンティアゴ巡礼路の〝共通巡礼〟用クレデンシャルを使用。裏側には熊野古道のスタンプを押すことができます。

いつか共通巡礼にも挑戦したいものです。




◆  ◆  ◆

さて、今回の巡礼では、オ・セブレイロからサリアまで約40kmを歩いてみました。

また次のパートを歩いた時はこちらのページでご紹介しようと思います!


【今回歩いたルート】
区間:サモス〜サリア
距離:約14.8km
所要時間:約3時間(休憩含む)
サンティアゴ・デ・コンポステーラまで:あと114km