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和歌山とガリシアをつなぐ。|オンラインガイド交流会


こんにちは。ロス・カミーノスです。

11月27日、スペイン・ガリシア州のガイドと和歌山県のガイドのオンライン交流会を開催しました。

これはサンティアゴ巡礼路と熊野古道との姉妹道提携をもとに、それぞれのガイドさんにお互いの道について知ってもらおうと企画したものです。


今年4月に初めて開催し、今回は2回目。ガリシアと和歌山からそれぞれ5名のガイドさんに参加していただきました。

今回の記事では、とても盛り上がった交流会の内容を簡単にまとめてみたいと思います。


■ コロナ禍のサンティアゴ巡礼路


まず最初に、ガリシア州公認ガイドさんによるサンティアゴ巡礼路の現状についてのプレゼンテーションが行われました。

2011年以降、サンティアゴ巡礼を行う巡礼者の数は年々増加していましたが、世界的なパンデミックの影響で2020年は大きく減少したそうです。

それでも2021年は「聖ヤコブの年」ということもあり、感染防止のための制限が緩和されるにつれ巡礼者の数も増加。9月に巡礼者数10万人を達成しました。

ただ、渡航制限の影響もあってか、従来スペイン人の巡礼者の割合は4割ほどだそうですが、今年は75%がスペイン人だそうですね。

サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂に多くの人が訪れている状況も紹介してくださいました。


■ 和歌山の聖地・高野山


続いては、高野山のガイドさんによるプレゼンテーションです。

スペインでは熊野古道の知名度は高いものの、同じく世界遺産である高野山についてはそれほど知られておらず、高野山の歴史や信仰について、ガリシアのガイドさんはとても興味深く聞いてらっしゃいました。

次回日本に行った時はぜひ訪れたい、と言ってくださいました。


■ 質疑応答


交流会の最後に、30分ほど質疑応答を行いました。

前回もそうだったのですが、参加者の皆さんは国は違えど同じガイドという共通点があり、ガイドならではの視点での質問が飛び交い、とても盛り上がりました。

ガリシアのガイドさんからは、高野山の宿泊施設について(個人の場合、グループの場合)、地域の特色ある食事について、町石道のアクセスについての質問などがありました。

また和歌山のガイドさんからも、サンティアゴ巡礼の象徴的な儀式である「ボタフメイロ」(サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂の内部で巨大な香炉をたく儀式)についてなどの質問などがありました。

個人的には、スペイン北部に有名な産地が多いワインと、巡礼との関係についての説明がとても興味深かったです。


次回は巡礼と食をテーマに設定したいなと思いました。



■ まとめ


サンティアゴ巡礼路と熊野古道が姉妹道ということは知っていても、お互いの道のことはあまり知らない人が多いのではないでしょうか。

そこで、双方で活躍するガイドの皆さんに姉妹道について知っていただき、日々のガイドの中で紹介していただくことで、より二つの道の関係性が深まることと思っています。

皆さんのおかげで、1時間半があっという間に過ぎてしまいました。


ご参加いただいたガイドの皆さん、ありがとうございました!