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8月24日コジトーーク『IASP痛みの定義変えたってよ』プレイバック

えばらです。

今週の月曜日にツキイチオンラインイベント、コジトーークを行いました。

今回は『IASP痛みの定義変えたってよ』ということで、41年ぶりに改訂された国際疼痛学会(IASP)の定義について話題提供しました。

定義の改訂と補足

LINEopenchatにも「痛みの定義を覚えたのに!」とのご意見もありました。

私見ですが、定義が変わったことに重荷や縛られ感を感じるよりかは、先行していた研究や臨床に対して、置き去りにされていた定義を今風に変更したというイメージを持っていました。

21世紀、令和(?)の定義として、痛みの医療を後ろ盾してくれるものと考えると、定義に縛られなくなるかなと思いました。コジトーークに参加している方ならなおさら!

その他、定義の解釈をやり取りしていると、
・『辛さ』は痛みなのか?
・『痛気持ちいい』は痛いのか?気持ちいいのか?
・慢性疼痛がない人にも慢性疼痛がどんなもんか伝わるのか?

などなど疑問が出てきました。note(痛みの定義の補足のnote)の解釈を行いました。

『辛いは痛い?』の議論では、唐辛子の辛み成分カプサイシンについて説明し、辛いをおいしいと感じる人は、侵害刺激の受容器が化学刺激を知覚しているのに脳が快刺激として受け取っているのでは?、という例を通じて、局所の侵害刺激をみんながみんな痛がるわけじゃないという理解につなげました。

痛気持ちいいは快刺激という話もありましたね。

身近な例に話が展開していったので、興味深い議論になりました。

痛みと癒着の関係

その後ひょんなことから、組織の癒着と痛みの話に・・・。

ペインクリニックや腰部疾患の担当が多い理学療法士であれば、ご存じの癒着

腰下肢痛に対して腰部硬膜外ブロックをやろうとすると、神経組織周囲の癒着によって注射した麻酔薬が入らないくなるほどの抵抗がある症例もいるようです。

名称未設定のデザイン

押しても押しても注射器の中の液体が減って行かない、癒着によりそこまで抵抗が出てしまうくらい神経にくっついてしまってるわけです。

癒着を注射の水圧だけでなく、切除する治療もあります。癒着があるとなんで痛くなるのかの機序も含めて、引用しましたので参考にしてください。

癒着に関しては私も医師に毎回質問していました。なんでくっついていると痛くなるのか?

なんでだなんでだ?そもそも癒着ってどんな風になってるんだと話していたところに救世主(メシアと読んでください)登場

腰椎疾患は特にお任せの河重先生が「画像持ってますよ」とチャットに連絡をくれました。

誰もが先生、これぞコジトーークの学び

百聞は一見に如かずで、癒着をイメージすることができたと思います。私も、ふと思い出しましてペインの医師からもらった癒着予防体操のソースを提供しました。学びあえるって楽しいなあ。

痛みの定義のパートでも、定義の変遷や原文の提供や和訳などが参加者からリアルタイムにチャットで意見交換されていました。

自分も中学とか高校の時に、クイズ形式で問題出し合ったりして、そういう方が頭に残っていたり勉強になっている実感がありました。『誰もが先生』、こういう積極的な学びが、知識の定着や考える力を底上げしますよね。雑談最高です!

コジトーークに参加してみたい!

いかがでしたか?今のところリハビリ職が中心ですが、医療職であればどなたでも参加できます。

次回は9月28日21時を予定していて、テーマは理学療法士ご自身の腰痛体験を軸に計画しています。

ゲストスピーカーも登場しますよ。

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