見出し画像

プロ野球12球団のソーシャルメディア活用事例 〜ファンとの交流

いよいよ今週、6月19日(金)から開幕するプロ野球。新型コロナウイルス感染拡大による開幕延期を経て、無観客での開幕と、ファンにとっては現地で観戦することや、選手に触れ合うことができない日々が続いています。

そんな中、プロ野球12球団はInstagramやTwitter、YouTubeなどのソーシャルメディアを活用し、さまざまな方法でファンを楽しませ続けてきました。

今回は、セ・リーグ、パ・リーグ各球団の公式Instagram・Twitter・YouTubeの投稿コンテンツの中から、ソーシャルメディアを通じてファンとの交流を続けていく上で参考になりそうな事例を紹介します。

【セ・リーグ編】

読売ジャイアンツ

・インスタライブQ&A

ライブ動画を用いたQ&A企画。ハッシュタグを使ってファンから質問を募集し、選手や監督・コーチが「生」で答えていく臨場感はライブ動画ならではのもの。「中の人」とコミュニケーションを取りながら、チームの近況や裏話を聞けるのが魅力です。


横浜DeNAベイスターズ

・突撃!ヤスアキマイク~みんなお家でなにしてんの?~

「中の人」が「中の人」へ動画インタビューを行うシリーズ企画。チームでも侍ジャパンでも「ヤスアキ広報」として親しまれている山崎康晃投手がそのキャラを生かし、選手のプライベートや秘密エピソードを掘り下げる"突撃"ぶりが人気を集めました。


阪神タイガース

・「大切な記念日を選手がお祝い・応援します!」

ファンへ向けて、選手や監督がお祝い・応援メッセージ動画を贈る企画。全国各地で入学式や入園式、結婚式などができない状況が続き、野球観戦もできない中、ファンは大いに励まされたと思います。今、ファンが置かれている状況に親身に寄り添った応援企画です。


広島東洋カープ

・手ぬぐいマスクの作り方

公式グッズの手ぬぐいを使って、マスクを手作りする動画。マスクの作り方を紹介するコンテンツは数あれど、自社商品を活用した手作りマスクは珍しいです。マスクが欠かせない時期に、日常的にチームに触れ、元気をもらうきっかけになったのではないでしょうか。


中日ドラゴンズ

・マスク着用マスコット登場「手洗い、うがい、気合い」

マスコットのイラストを用いた感染予防啓発。子どもから人気が高いドアラを起用し、「#StayHome」や「#SocialDistance」 、手洗いなどを呼びかけています。さらに「#ナゴヤドームで共に戦おう」と掲げ、プロ野球開幕へ向けてファンとチームの一体感を生み出しています。


東京ヤクルトスワローズ

・#スワローズ間違いさがし!

ちょっと珍しい、写真を使った間違い探しシリーズ。他球団もぬり絵や工作など、自宅でできる遊びを紹介している中、こちらの遊びはファン心理をいっそうくすぐられます。選手がグランドに立つ姿、名シーンの記憶を思い出しながら「#StayHome」の時間を楽しめます。


【パ・リーグ編】

埼玉西武ライオンズ

・【英語で何て言う?】 『教えてニール先生!』 ニール投手おススメの英語応援5フレーズを覚えよう!

外国人選手・ニール投手が、応援で使える英語表現をレクチャーしてくれる動画。試合観戦時だけでなく、選手にサインをもらいたいときに役立つ表現もあり、シンプルで覚えやすいものなので、子どもの英語学習にもぴったりです。テレビや現地での観戦の楽しみが増えるはずです。


福岡ソフトバンクホークス

・おうちでスタ飯!松田選手メニュー

球場の味を自宅で再現できるレシピ動画のシリーズ企画。スタジアムグルメ=スタ飯を手軽に再現できるため、自宅で観戦気分を味わいながら、今後の現地観戦への楽しみも膨らみます。レシピは複数あるため、それぞれ作って、食べ比べてみるのも楽しそうです。


楽天ゴールデンイーグルス

・#おうち時間 にイーグルスと一緒におべんきょう

ひらがなやアルファベットが覚えられる、子ども向け学習コンテンツ。選手名や用語とともに楽しく覚えることができます。イーグルスはこのほかにも工作やダンス動画、ぬり絵、クイズなど、ソーシャルメディアを通じて子ども向けコンテンツを多く発信しています。

千葉ロッテマリーンズ

・佐々木朗希投手も実践している家でも出来る簡単トレーニング

今年最も注目の新人、佐々木朗希投手が参加しているトレーニング動画シリーズ。自宅でも簡単にできるトレーニングを紹介しており、外出自粛期間中の運動不足解消に役立てることができます。話題の選手の姿を観ることもでき、今シーズンへの期待が高まります。


北海道日本ハムファイターズ

・#エア応援歌

カラオケ動画を用い、「#エア応援歌」を募集する企画。現地で応援ができない分、ファンが送った歌声を一つにして球場で流すというものです。集まったファンの歌声は、実際に札幌ドームの無観客試合で流され、選手たちの大きな励みとなったのではないでしょうか。


オリックス・バファローズ

・オリメンベスト10のバーチャル背景

話題のバーチャル背景を用いた企画。他球団も球場やヒーローインタビューの背景画像を提供していますが、こちらは「オリ姫」ことバファローズの女性ファンが選んだ「推しメン」の私服ショット。ファン目線の楽しみ方を提供しています。


そのほかNPB、選手会の取り組み

・みんなとキャッチボールプロジェクト

選手とファンがキャッチボールによってメッセージをつないでいく動画のシリーズ企画。ファンからのキャッチボール動画を募集し、それを編集することで、まるで一流選手たちとキャッチボールをしているような、皆で一つの目標に向かっていくような熱い気持ちになります。


・#野球で人を救おう コロナ基金 寄付受付

コロナ禍において、選手たちはファンを楽しませるだけでなく、医療機関などへの支援も行っています。炭谷銀仁朗捕手が選手たちへ呼びかけた「新型コロナウイルス感染症:拡大防止活動基金」への寄付は、現在、総額5億円を超えました。


まとめ

各球団、ここでは紹介しきれないほど、このほかにも趣向を凝らした投稿コンテンツが多くあります。開幕が延期となり、現地で観戦できない状況が続く中、感染予防を呼びかけながらも、ファンを楽しませようと工夫を続けている各球団の活動をぜひチェックしてみてください。

このようなソーシャルメディアを活用したコミュニケーションは、プロ野球だけでなく、ファンとの交流の続け方を考える上で、大きな参考になるのではないでしょうか。


【関連記事はこちら】

ループス・コミュニケーションズでは、Instagramをはじめ、各プラットフォームのアカウント運用支援を行っております。まずはお気軽にお問い合わせください。

noteでは、ソーシャルメディア活用に関するさまざまな記事を発信しています。お気軽にフォローください。