私にお寿司をおごってくれた男の子の話
こんにちは。岩名地です!
今日はTwieerでも反響をいただいた、私にお寿司をご馳走してくれた男の子(S君)の話を詳しく書いてみようと思います。
このとき泣いたのは本当です。
でもお寿司の美味しさに感動して泣いたのではないです。
彼の話す言葉や雰囲気が、キャリア相談に乗っていたころとはまるで別人で。その成長ぶりに思わず涙が流れたのです。
♯S君との初対面
「こんにちはっ。」
人のいい笑顔で、待ち合わせ場所に現れたS君。
笑顔の可愛い青年、だけどなんとなく斜に構えてる感じがする…
というのが、彼の第一印象でした。
話を聞いてみると、SEとして勤めていたとあるベンチャー企業を話し合いの末に退職し、転職活動を始めたとのこと。
「俺、今迷走中なんです」
出てくる言葉とは裏腹に勝気な口調で話すS君。
この数か月後に、彼から高級寿司をおごってもらえるなんて
このときは思っていませんでした。
♯内に秘めいていた本音
S君の話を聞いていると、彼自身が自分の『退職理由』をあまり理解していないようでした。
何を聞いても「俺は仕事できるし。」「これが俺だから。」
「職場の環境がよくなかったんですよ。」
という言葉を繰り返すS君。
S君の心情は理解しつつも、このまま自分の現状を受け入れられなければ
環境が変わっても自分の良さを発揮できないまま、
また転職を繰り返してしまうかもしれない。
私は根気強く(ビシバシと笑)
「会社入ってみて実際どうだったの?」
「どんなことができて、どんなことができなかった?」
と彼を質問攻めにして、今のスキルや性格を棚卸ししていきました。
話が終わるころには、他人に負けたくないというプライドが強いことや
幼いころから兄弟と比べられて悔しかったという過去、そして
「本当は結果が出せてなかった、
思うように仕事ができてなかったんです。」
そんな本音をぽつりぽつりと話してくれました。
第一印象で私が“斜に構えてる”と感じたのは、
彼の自信のなさからくる精一杯の見栄だったのかなと、
このとき気づきました。
♯長所が活かせる環境へ
人前で見栄を張ってしまったり、話を盛ってしまったりするS君だけれど、
その愛嬌のある話し方や、話を理解するのみ込みの早さには
目を見張るものがありました。
それに、彼の勝気で人懐っこい雰囲気は
年齢層が高めで、いい意味で彼を叱ってくれるような客層の方々と相性が良いかもしれない。
私のなかで、彼のスキル、人柄が活かせそうな企業や職種の情報が
ぐるぐると回り始めました。
転職活動の結果、S君はとある企業の営業職として
新たなスタートを切ることになりました。
転職後も、定期的に私に連絡をくれていたS君。
「舞さんにお寿司をおごらせてください。」
そんな連絡が来たのは、転職後4回目となるLINEが来た時でした。
♯根拠のある自信に満ちた男になっていた!
「俺、変わったんです。」
お寿司屋さんで久しぶりに会ったS君は、
見違えるほど自信に満ちた表情をしていました。
「プライドが高いところとか、嘘ついて見栄張っちゃうところとか、
自分の悪いところが本当に理解できて。
それじゃ誰からも相手にされないって気づきました。」
数か月前とは別人のように話す彼からは、あの自信のなさからくる
斜に構えたような雰囲気が消えていました。
「今はプライドもすべて捨てて、目の前の顧客に提供できる価値、
会社の利益を出すということに本当に向き合えている状況で。
どん底から始まったけど、この1年クソ楽しいんです。
おかげでセールス全国1位になりました。」
見栄を張っているけど、本当は自信がなくておびえていたS君。
転職後も3か月は全く結果が出せなかったそう。
”なんでできないんだろう?”
今までのやり方から一歩踏み出して戦略を考えて、
自ら結果を出したときに本当の意味で自信がついたのだな、と感じました。
『自分を変えたい』という思いはあっても
実際に努力を続けること、自分と向き合い続けることは難しいもの。
彼も相当な覚悟で努力したんだと思いました。
S君が環境に甘えずに自らの努力で本当の自信を掴んだことに、
人ってこんなに変われるんだということに、
感動した私の目から思わず涙がこぼれました。
そして、キャリアアドバイザーとしてS君がフィットする環境にご支援できたんだな、という実感も湧いてきました。
環境によって出会う人も変わるし、そこで生きる立場も変わる。
本人がその環境でもがいて、向き合ったことが結果につながっていく。
「やるかやらないか、ですよね。やっぱり自分と向き合わないと
どこの会社行っても変わらないっすね!」
とドヤるS君を「どの口が言うか(笑)」とからかいつつも、
愚直な努力で成長を遂げた彼を母のように可愛く感じる岩名地でした。
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