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動物が出場するオリンピック競技

オリンピックの競技って30数種目あるようですが、そのうち動物が出場する競技はただ一つ、馬術です。

オリンピック以外で、動物が競うものって競馬とかでしょうか。ドッグレースなんかもそう?

闘犬とか闘鶏という競うというより闘うものもあるようですが。

いずれにしても皆、動物たちが進んでやっているわけではなく、人間がスポーツとして、あるいはエンターテイメントとして行っているものばかり。


馬術を真剣に見たことはありませんが、なんでも1900年の第2回パリ大会より行われている伝統的なオリンピック種目だそうです。

なんとなくですが、馬術と言えばエレガントで、馬もとても大事に扱われているんだろうなぁと思っていました。

ところが1つ問題が。

ハミってご存じでしょうか。漢字で書くと「馬銜」です。見たことないですよね、きっと。私もハミ自体つい最近知ったくらいで、漢字はこの記事を書くにあたって初めて目にしたくらいです。

で、このハミとは、馬の口に噛ませる棒状の金具のことです。言われてみれば手綱ってなんだか馬の口の方につながってますよね。で、その先どうなっているのかというとハミに繋がっていて、手綱を引っ張ることにより、口に刺激を加え、馬を操縦するために使用されているのです。

ハミは馬の口の前に生えている歯の間に差し込まれるのですが、差し込むのに邪魔になる歯は抜歯されます。

馬の操作のために手綱を引くわけですが、その時強い力がハミを通して馬の口角や舌、歯槽などに加わります。
ハミは歯の無い場所に差し込まれてはいるのですが、手綱を動かすと前後の歯にぶつかります。
もし私たちの自分の口の中に金属の棒が差し込まれ、それがガチンガチンと歯にぶつかると考えると不快以外の何物でもないでしょう。場合によっては痛みも感じると思います。

馬術に使われる馬も一見エレガントな騎手と華麗に舞っているようにみえますが、実は口の中ではこんなことが起こっているのです。

これは馬術に限らず、競馬の馬も乗馬の馬も同じこと。いずれにしても手綱が使われるわけですから。

そういえば、歴史ものの映画などの戦闘シーンで馬はよく出てきますよね。戦士が馬にまたがって「それいけ!」みたいな。
そしてこういう映画でよくみかけるのが、馬が激しく転倒するシーン。私前からこういうシーンがとても気になってました。
骨折したりしないのだろうかと。
転ぶ前には馬の乗り手であるスタントマンにグッと手綱でコントロールされて、カメラに映るような位置で転ばされるわけです。
考えてみると痛々しい限りです。

こんなことまでしてエンターテイメントを作り上げる必要があるのだろうか?と思ってしまいます。

そもそも背中に人を乗せて走ること自体、馬にとっては過酷なのかもしれません。





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