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英国のクリスマス食卓に欠かせない!食べない方のクラッカー

いよいよクリスマスが近くなりましたね!

イギリスは他の欧州諸国と同じくキリスト教国なので、クリスマスと翌26日の2日間は祝日です♪

そして英国でのクリスマスは、家族や親戚などごく内輪でお祝いするのが一般的。だから友人たちや同僚などとは、その前にクリスマス・パーティーを済ませておきます。

もちろんお互いのスケジュールや移動距離などの都合で、家族ともクリスマス前に祝う場合もあります。

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先週末は我が家にも、パートナーの娘たちとそれぞれの伴侶&子供(パートナーにとっては孫)が泊まりに来て、賑やかにクリスマス・ディナーを囲みましたよ!

でも、お皿の上に食べ物じゃないモノが置いてあるでしょう?それが、クリスマス・クラッカーなのです。

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そもそもは19世紀後半に、ある菓子職人が発案した商品。

アイディアマンだった彼はお菓子に美しい包装などの工夫を重ねていき、やがて今のクリスマス・クラッカーの原型を生み出したのです。

今やクリスマス・クラッカーは英国人にとって、クリスマスのご馳走テーブルに欠かせない小物。

これを隣席の人同士で引っ張り合ってパーン!と音を立てて開けるのが、食事や乾杯前のベタなお約束となっています。笑

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そして中からは、小さな玩具や紙でできた王冠、またはダジャレに近いジョークを印刷した紙片などが出てきます。

そのくだらないジョークやなぞなぞを読み上げたり、紙の王冠を被ってから、ようやく「メリークリスマス!」の乾杯・・・という具合です。

でもクラッカーというと「当たり前田のクラッカー」でお馴染み(?)、食べるクラッカーを想起しますよね?

でもクラック(Crack)とは元来、割るとかヒビを入れるという意味。食品のクラッカーもパリッと割れることから名付けられたのでしょう。

そしてこのクリスマス・クラッカーも、パーン!と盛大に音を立てて開けるからクラッカー。

ちなみに破裂音が発生する理由は、微量の火薬(雷酸銀)が使われているからだそうです。

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また英国のほかにも、英連邦の国々オーストラリアやカナダ、南アなどでも親しまれているクリスマス・クラッカー。

これがなければクリスマス気分にならない?というくらい、この季節の必需品なのです!



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