【随想】短編アニメ『Bus Story』タリ
2014年
タリ監督の『Bus Story』を視聴。
11分の短編アニメーション。
柔らかいペンタッチの
デフォルメされたイラストアニメーション。
主人公の女性は、
スクールの送り迎えをするバスの運転手を夢見ている。
「MAGASIN GENERAL」のストアオーナー「キラー」に雇ってもらった主人公は、
晴れてバスの運転手となる。
早速バスに乗って運転をしてみると、クラッチが思うように動かない。
なんとか走らせて初めての乗客を乗せる。
夢見ていたバス運転手人生の始まりである。
思っていたとおり、自然や子供たち、その両親たちと触れ合うことができたが、
いいことばかりでもなかった。
運転は難しいし、キラーは不機嫌だし、不愛想な乗客もいる。
あっという間に、季節はかわり、秋に。
向かいからやって来た丸太運びのトラクターと接触し、サイドミラーを壊してしまった。
田舎町で修理がすぐにできないまま、冬を迎える。
雪がしんしんと降り積もる。
車庫入れをしようとした主人公は誤ってキラーの飼っていた犬を轢いてしまう。
サイドミラーが壊れていたからだ。
主人公はキラーにばれないように慌てて雪で犬を隠す。
今日も騒がしい車内。
子供たちが喧嘩するのを収めようと、よそ見をして曲がり道で大きくハンドルを切ってしまう。
バスは横転。
雪道で立ち往生することになってしまった。
移り変わる季節の中で描かれる
そこはかとない出来事の連続が、視聴者を郷愁へと誘う。
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