【随想】恐怖心って何?

小さい頃
暗闇が怖くて怖くて
夜眠れないという
ことが
誰しもあったのじゃないかと思う

お化けがいるんじゃないか
寝てる間に何者かに襲われるんじゃないか

恐怖心が、恐ろしいことを
想像し、眠らせまいとした

大人になって
あの時の恐怖心はどこにいったのだろうと
考えてみると

暗闇の先に何事もおきなかった
寝ても無事に次の朝起きられた
といった
習慣が持続することで
「ここは安全である」
と徐々に
学習、認識していったような気がする

確かに
学習せずに、いつまでたっても
暗闇に怯えてばかりいたら
脳も身体も休まらない

人間の脳と身体は
外界の危険を察知する
「恐怖心」というセンサーを使って
適度に個体の安全性を確保しながら
生きている

大人になっても
恐怖心を強く抱く人は
危機感を持った人で
それはつまり
想像力がたくましく
それはつまり
生命力溢れた人のこと
なんじゃなかろうか

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