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【LTR活動報告】公演「ドイツ歌曲の醍醐味」を記録します

(初投稿2024/1/20、最終改稿2024/1/20)

2024年2月23日(金・祝)、東京オペラシティ・リサイタルホールにて公演「ドイツ歌曲の醍醐味」の記録をおこないます。後日YouTubeに公開予定です。当NPO代表理事の椎野伸一からのご挨拶です。

 この度、NPO法人ロングタイムレコーダーズが、
Liedermatinee『ドイツ歌曲の醍醐味』と題するこの演奏会を記録できますこと、誠に光栄であり意義あるものと確信しております。
 星野先生が「歌曲にはその作曲家のエッセンスが詰まっています」と書かれているように、音と響きと共に歌曲にはその時代の精神が宿り、それは普遍性を伴い今も我々の心を打つものとして存在します。ブラームスが生涯書き続けたジャンルも歌曲でした。
 皆様の研鑽が益々の拡がりを見せるよう祈念しつつ、当日は記録をさせていただきたく存じます。


そして、出演者のかたがたを指導されている星野明子先生からのメッセージです。

Liedermatinee 『ドイツ歌曲の醍醐味』開催の意義
 詩と音楽の融合である『歌曲』の分野は、各国で大切に育まれ長い歴史を経て受け継がれてきました。その原点は何と申しましてもシューベルトが1814年17歳でゲーテの詩に作曲した「糸を紡ぐグレートヒェン」や1815年作曲の「魔王」でしょう。それまで歌曲のピアノパートは、歌を邪魔しない和音などの単純な音型で書かれていましたが、弱冠17歳のシューベルトがピアノパートの表現を拡げて芸術歌曲として新たな道を開きました。
 自然と人間、憧れと神秘、思想と哲学など詩人の描いた詩作にインスピレーションを得て、作曲家が自らの語法で曲に仕立て上げる…歌曲にはその作曲家のエッセンスが詰まっています。
『素晴らしい詩と音楽の出会い』により、数々のドイツ歌曲が生まれ200年以上経った現在でも瑞々しく私達に訴えかけてくるのです。
  歌い手もピアニストもその詩、その音楽を理解し共感をもって演奏しなければ歌曲の演奏は成り立ちません。詩人と作曲家、歌い手とピアニストの4者で創り上げるステージです。
 私は長年『ドイツ歌曲の魅力』を学生達に伝えて参りましたが、ドイツリートを演奏する機会は残念ながら限られています。若い演奏家として巣立っても引き続き自己啓発ができる場をつくりたいと思い、2017年より演奏会を開催してきました。
 演奏力を磨いていくには申すまでもなく、最大の準備をしてその場に臨み、自らを解放して作品とその空間を共有する。更にその記録(音・映像)で自身を振り返る事がとても大切だと思います。今回、NPO法人ロングタイムレコーダーズ様に参画していただき、とても心強く思っております。
 皆様に『ドイツ歌曲の魅力』を受けとって頂けましたら幸いです。

   星野明子

当日のプログラムを改訂
公演フライヤー表
公演フライヤー裏

(J)

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