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幼稚園の遊び

30数年前に、幼稚園から遊具の依頼を頂いた時期がある。ガーデニング、庭仕事も、あまり一般的でない時期。ましてや、ウッドデッキなどは、海外の雑誌に少し紹介される程度。・・・ログハウスは、輸入住宅としてお目見えしていた時期。
見る庭が一般的だった頃。時代は流れるもので、覚えているのは、東大農学部の教授でいらした、信田聡氏の”エクステリアウッド”の提唱。
ウォーターフロントや、公共建築物にウッドが使われ始めて、しばらく経った頃。

私は、幼稚園の遊具の高額なこと、だいたい遊具のデザイン・児童の遊びへの解釈が一律的だったこと、からこのウッドエクステリアの概念を拡張して遊具やら、小屋を作ってみた。

幼稚園児の身長に合わせ、天井高を低くし、高さ4m弱の六角形の2階建て小屋を作った。
ここは、図書室となったようだ。
小屋周りは、ウッドデッキ?で囲った。外壁は半割丸太でちょっと山小屋風情を出そうとして見た。
遊具の一部。少し、暗い部分を必ず作るようにしたのだ。
この幼稚園は小屋、滑り台、橋…洞窟、蜘蛛の巣と称して、ある年齢になったら(個人差はあるだろうけど)幼年時代の一光景を思い出してくれたらなあ?という気持ちもあった。
幼稚園の園児は、ここで遊び、私は作るアイデアで遊んだものだ。

もはや、こうした遊具は、まず作れない時代になって来たと思う。

だが、ウッドデッキでも、考え方ひとつで、非日常空間は作れると思う。




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