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劇団☆新感線 BASARAO 2024/09/13

密度の高い完成度を誇る芝居と、生田斗真の美に次ぐ美が、私を興奮させ続けるので、この勢いで書く。
書くというより、この気持ちを書き殴りたい、に近いかも。
毎月の歌舞伎のことを一切書いてないで、バサラオについて😅
とにかく生田斗真の舞台だった、私にとっては・・・!


公演の感想のその前に

私にとって、新感線✖️生田斗真の初は、【偽義経冥界歌】になるはずだった。

憎きコロナのせいですよ。チケットがあったのに、私が行く予定の日は休演になってしまい・・・とても悔しい思いをした。
だから今回はとっても行きたかった!

のに。
VACの先行で取れなかった時のショック・・・
そして一般の先行で取れたはいいけど、発券したチケットで席番を見た時のがっかり・・・
一方、博多での評判の高さ、そして東京公演になって、当日券でいい席で観れた、などをちらほら。
だったら追加で賭けてみようじゃない!!

ってことで、当日券チャレンジをば!
当日券自体は当たらなかったものの、キャンセル待ちの整理番号は届き。
観れるかどうかもわからないけど、劇場に行かねば、観れるはずもない。
今日はたまたま会議が1つもなくなって、こっそり行ける状態が整ってしまっている・・・!!(←割と確信犯)

メールは、15:00〜21:00に届く、と結構幅がありますが、私のところにメールが届いたのは、18:00くらい。
キャンセル待ちの整理番号は15番。
回ってくるだろうか・・・と思いながら、祈るように明治座前で待って、番号呼ばれて整列を始めると、いない人がいる・・・
実質、8番目くらいだったんじゃないかな・・・意外と来ないものなのね。

そしてゲットできたチケットは、2階席車椅子スペースに臨時設置された2つの椅子の右側。
ちゃんと、厚みのあるお座布団も背もたれもあって、しかも左隣しかおられないし、前の人の頭も気にならないし、あれ、これある意味めちゃ快適な席だぞ・・・?

というわけで、当日券チャレンジ、オススメします!
キャンセル待ちでも、行ってみて・・・!

観た感想

とにかく生田斗真よ

劇中、何回「顔が良い」(意訳)って言いました?
そしてその圧倒的説得力!!!何度言われても、「はい、そうです、仰る通り、異議異論ございません」ってひれ伏す限り・・・
パンフレットまだ買ってないので、未確認ですが、どう考えても当て書きですよね?生田斗真あってこその、このストーリーですよね?
中島氏、ほんとやばい。よくぞ作ってくださったこのお話!!!

しかしね、顔だけじゃないのですよ(当たり前)
何がすごいって、芝居をしながら歌って踊るんですよ・・・!!?
いや、劇団員の皆さんは、当然おやりになっていることではありますが、割と劇団員の皆さんがされるお役って、ある意味キャラが出来上がっていて、この人だからこれね、そうね、みたいな、暗黙の了解がある、というか。
そこに、全く新しいヒュウガという男なので、当て書きとはいえ、それは別に生田斗真ではないし、だから他の人より演じているわけで。

役を演じながら歌って踊るわけですよ。
で、顔が良い。

はーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー??????????

誰が勝てんの?何が勝てんの?
戦う前から勝負がついてるというか、戦うことすら烏滸がましいっていうか?(誰)
何それ。
神はいくつ彼に与えたの?この世で人が欲しがる全てなの?
あんな人見たことない。

私の神はHyde様と決まっているのですが、実はご一緒されたことがあるらしく↓

今となっては、YOSHIKIさんも含めたこの並び、私にとっては異常事態になりんした・・・
ハァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・

まぁ・・・このBASARAOは、生田斗真がヒュウガをやってこそ圧倒的説得力を持ち、それによって芝居自体の圧倒的説得力が生まれる、という。
ビジュアル出た時に、「・・・誰、この爆美女・・・?」ってなったもの。
生田斗真様だよ!!!気付くのに1分くらいはかかった。

話自体は、そんな無茶苦茶な、とも言えて、ある意味とっても歌舞伎的で、ファンタジーで、だけどそれをねじ伏せるキャストとスタッフと演出家の力がバシバシ感じられる舞台、と深いため息と共に、新感線でしか得られないナニカが身体中に充満しました。

あと六方!!!
生田斗真の六方、めっちゃくちゃ綺麗でかっこ良かった!!
まとぅや(松也)が教えたの?すんごいかっこ良かったんだけど。
教える側も、教わる側も、きっと筋がいいんだね。
何度も六方してたし、客席通路で飛び六方するとは!!!
かっこよかった〜〜〜!!!😆

中村倫也

この方は【狐晴明九尾狩】以来。
前回の向井理とのコンビも良かったけど、今回のコンビも大変よろしいですよね☺️
というか、前回も今回も、顔のいいコンビすぎる。

この方、根っからほんとにいい人なんだろうね。(知らんけど)
なんか、演じてても悪くなれないっていうか、ピュアっていうか。
そういう意味では、前回の晴明の方が、歌舞伎でいうところのニンに近かったような気がする🤔

けど、あれだけの圧倒的圧も感じるくらいのヒュウガに飲み込まれないカイリ、というのも、存在としてすごい。
ヒュウガが剛なら、カイリが柔。どっちも肚の中が読めないのは同じ。
柳のようにふわりふわりとしたカイリは、そういう意味ではニンかも。

スタッフの力

気になったのは衣装。
自分も演劇部の時に、衣装を作っていたから、というのはあるけど、とにかく色の洪水。
あれだけ色を使って、よくおかしくならないな!って。
キャラが立ってて、ある意味わかりやすかったからなのかしら。例えば、ヒュウガの派手さとサキドの派手さと、どちらもすごかったけど、喧嘩せずに同じ場面に存在していたのがすごかった〜・・・

個人的に芝居の中にいると嬉しい、川原さん演じるゴロウザの衣装も良かったな・・・サキドに準ずるわけだけど、川原さんぽい、というか、川原さん紫お似合いですよね。
アキノのちょっとPOPな可愛い衣装(と正反対に、いい趣味してるんだが・・・)も良かった。

そしてその背景にもなる舞台美術。
それも衣装と喧嘩してなかったな。見た目は地味・・・と書こうとしたけど、地味という表現が正しくないわ。
舞台美術もすごかったもの!!あと劇場の機構と上手に組み合わせて、とてもスムーズな舞台転換がされていて、さすが新感線よね、没入感がすごい。
転換1つで全然芝居の流れも変わるし、幕も含めて使い方がとっても上手。

最後

これだけ濃厚で密度の高い、様々なピースが揃った芝居は、なかなかないのでは・・・
個人的には、阿修羅城の瞳2003以来、じゃないでしょうか。
あと、平日の昼間で満席なんて、あの集客力は、やっぱりすごい。

かなり蛇足だけど、並んでる時に、関係者入り口に、成河さんと思しき人と、早乙女太一さんと思しき人が来てました。
今週月曜日の歌舞伎座休演日には、幸四郎さんも来てたみたいだし、ある意味内側にいる人たちも、観たいんだよね、新感線。

これだけすごい舞台を観て、12月の朧、やってやらねばですね、幸四郎さん!そちらも楽しみでなりませぬ😊




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