見出し画像

とりあえず、寝耳に水

昨日は、新たな職場で1週間のりきった安堵感と、「明日は友だちと学食行く。お弁当はいらない」という言葉の開放感で、気づくとリビングで眠っていた。

(せめて、ベッドに入らないと……)

眠い目をこすりながら起き上がった時、ふと、頭に浮かぶ声。

「水泳部入るから…」



ん?



えぇー?!

あの、運動嫌いな人が?!

「本を読みたいのに、なんで体育をやらなきゃいけないの?」
とか、言ってた人が?!

運動嫌いをあんなに公言していた人が?!

水泳部?!?!

かなり寝耳に水な部活セレクトだった。

ただ、友だちに誘われて、今まで気づかなかった楽しみを見つけ、チャレンジしようと思えたのはいいことだ。


なにより、水泳は、わたしにとってもかなり思い出深いものだったりする。


高校の時、水泳の授業があった。

元男子校だった名残なのか、母校のプールはかなり深かった。
底に足をつけて立った時、顔がきちんと出る場所がほとんどない。

そんな状況なので、授業の間中
“立ち泳ぎ” か “犬掻き”
をして、なんとか生き抜いていた。


ある日の授業。
自分が一番得意な泳ぎ方で50mのタイムをとることになった。

何にしようか迷っていると…

「おいっ」

体育教師の呼ぶ声。


「なんですか?」

「……おまえ、今日、


犬掻きな


えぇーーっ?!

寝耳に水ーっ!


しかし、それを拒否できるほど自信がある泳ぎ方を持ち合わせていない……


みんながクロールやバタフライでカッコよく泳ぐ中、仕方なく、1人、パシャパシャと犬掻きでタイムをとったのであった。

結果……

その学期の体育の成績で、運動の苦手な私がそれまで見たことのない好成績をつけてもらえた。

足掻いてみるもんだ…


そんな愉快な(?)水泳の授業の思い出だが、ちょっと困ったこともある。


ずっと立ち泳ぎをして過ごして以来、

寝ている時に空を飛ぶ夢をみると、

立ち泳ぎのポーズで
かなり必死に手足を動かし
地上から30cmくらいだけ浮く

という飛び方しかできなくなってしまったのだ…

空を飛ぶ爽快感なしっ!!!




とりあえず、、、
水泳部、応援したいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?