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百瀬博教さんの思い出

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不良を標榜して、まっしぐらに生きようとした作家・百瀬博教さんとの思い出を、彼の人柄を偲びながら書き綴った連作原稿です。
百瀬さんとのつき合いは1990年〜2008年まで、28年つづいた。亡くなられたあともいろいろと大変…
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#みんなでつくる秋アルバム

百瀬さんのこと その一

第二沈黙博物館設立のために、自宅仕事場の本箱の整理をしていて、棚のはじっこに小さなビニール袋に入った黒いフィギアを発見。調べてみたら、百瀬博教だった

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百瀬さんのこと その六

百瀬さんのこと その六

今日は思い出語り。
沈黙図書館の文書資料の一つ。
2004年5月に百瀬博教さんからもらった手紙。

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百瀬さんのこと その八

百瀬さんのこと その八

流れなので、百瀬さんの話のつづき。


百瀬さんは人間の好き嫌いが激しく、気に入らないきらいなヤツは
完全無視したり、平気で脅したりしたが、自分が好きな人間は
溺愛して、一部の彼に愛された人たちには忘れられない人だった。

ここで、百瀬さんといっしょに作った本の話を書いておこう。
26日に書いた[百瀬さんから来た手紙]のつづきである。
2005年の春だったと思うが、どうしてもと呼び出されて会っ

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百瀬さんのこと その九

百瀬さんのこと その九

別に自粛していたわけではないが、ここのところ〝女ネタ〟で原稿を書いていない。今日は少しエロチックな話を書く。百瀬さん(百瀬博教・作家、不良。10年前に死亡)と作りかけだった本の話。
不良の美術館。百瀬さんとは何冊も本を作ったが、「シオザワ、もう一冊、本を作ろうぜ」といわれて作っていたのがこの本。
編集コンセプトは[オレが気になるアート]だったが、百瀬さんが集めてきたのは、〝女とセックス〟に関係して

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百瀬さんのこと その十

百瀬さんのこと その十

百瀬さんのピストルの話。
百瀬さんは、若いころ、ピストルの不法所持で警察に捕まって、刑務所に入れられるのだが、この話はいままでちゃんと書いたことがないので、ちょっとその話を書いておこう。
まず、高校時代の百瀬さんは市川高校のまじめな生徒(同窓の川村達夫さんの証言)で、相撲部で国体にも出場した実力の持ち主で、巨躯の持ち主(身長183センチくらい)でもあった百瀬さんが、スポーツ推薦で入学したのが立教大

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