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I et.al.
2023年5月14日 23:48
路地の奥、無数の役割のないパイプの奥そのドアを開けて、さらに奥、勤勉に廻転する室外機の上に佇立するのは、すべての夜とすべての朝陽の、〈時間〉をもつ透明な王―そこに立つ、ということのみごとさを容易に跳ね返しながら、峻厳として、存在しない。認識とかかわる存在をすべて否定の閾値にくりいれ、かれは〈無〉さえも関数にする。 狭隘な路地裏はそれでも宇宙である。一つ