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ある地名の風景

都電が行き交う初夏の午後-大塚     otsuka

ここは東京豊島区にある山手線大塚の駅前。
コーヒーを片手に駅ビルの窓から眺めています。
ゆっくり走る都電の姿はまるでオモチャのよう。

以前から気になっていたのですが、
”大塚”というからには
どこかに塚がある、あるいはあったのでしょうか。

”塚”の付く地名は珍しくありません。
大塚をはじめ小塚、犬塚、塚原、塚本、塚田・・・

”塚”とはそもそも物を埋めた場所を言い、
古墳や墓も塚です。

そこで思い出すのが、平将門の首塚。
平安の昔、朝廷との戦いに敗れた将門の首を
家来が埋葬したという伝説の場所。

今でも大手町の一角で多くの人の崇敬を集めています。
ただし、誰も埋まっている首を見たわけではないので
もともと古墳があった場所という説も。

昔から将門の祟りだとか、奇怪な現象がウワサになります。
いつかのネットニュースに
ここを訪れた人が自分の位置をグーグルマップで見ると
「混んでいます」と表示されたとか・・

周りには誰もいなかったそうですが(笑)

話がちょっとそれてしまいましたが、将門はともかく
大塚の駅周辺の住居表示は北大塚、南大塚のみです。

これは明らかに大塚駅を中心としたものですねぇ。
なぜ”大塚”という地名がないんだ・・?

と、思いきや、
2キロも南、お隣の文京区にありました。
でも、これはまた別な”大塚”??

(つづく)

(豊島区南大塚)

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