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ある地名の風景

代官山に冬色の・・    daikan-yama

最近のニュースで
東京の昭島市に”代官山”という町名が誕生する・・
そんな話を聞きました。

「渋谷の代官山に比べられて恥ずかしい」
「おしゃれな町名でよかった」など
地元にもいろいろな感想があるようです。

渋谷区代官山

なんでも、”代官山”はもともと地元の小字(こあざ)で、
まさか渋谷にあやかろうなんて思いはなかったはずです。

古い地名を復活させるなんて素晴らしい。
郷土史を伝える一助になります。

それにしても”代官山”と聞いただけで
あのおしゃれな街が浮かびます。

地名は生まれた理由とは別に
その場所のイメージを生み出す力があるんですね。

少なくとも東京の人で
”代官山”と聞いて山を思い浮かべる人はいないはずです。

代官山に限らず
銀座、新宿、渋谷、青山、麻布、六本木、赤坂などなど
都内の繁華街と同じ地名は全国いたるところにあります。

日本人の同じ生活の中から自然に生まれた地名であれば
当然といえば当然です。

しかしながら一方は世界的大都市の中にある地名となり、
また一方は静かな田舎町や山村の地名。

似たような理由で生まれたはずなのに
頭の中に浮かぶ風景はだいぶ違います。

東京の地名が持つイメージが強烈だからでしょうが
これはもう「地名格差」ともいうべき
地名が持つ面白い特質ですね(笑)

(つづく)

(渋谷区代官山)

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