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あ る 地 名 の 風 景

牟礼の踏み切り   mure

沖縄はもう梅雨に入ってしまいました。
関東も来月初めには梅雨入り予想だとか。

雨は降っても降らなくても
昔から農作物には一大事。

“雨乞い”の民俗は各地にありますが
私の部屋から見える丹沢の大山も
別名“雨降(あふり)山”と言い、雨乞い信仰で有名な山です。

大山がよく見える相模原台地は井戸が深く、
昔の水汲みは重労働だったと言います。
だから、大山に雲がかかると「ほっとした」
そんな話も伝わっています。

ところで東京三鷹市に
“牟礼”(むれ)という地名があります。
井の頭公園にほど近い場所です。

知っている人は、
タイトルを見て変だと思うかもしれません。
牟礼に鉄道はありませんから、踏切もありません。

確かにそうなんです。
この踏切は井の頭3丁目にある京王井の頭線のものです。

今の町名で言うとそうなんですが、
実は江戸時代からの牟礼村は
今の井の頭1丁目から5丁目までを含んでいました。

“むれ”・・・
変わった地名ですよねぇ。

私はつい「パンとスープとネコ日和」や「かもめ食堂」の作者
群ようこさんを思い出します。
まぁ、ペンネームのようですが。

牟礼にどんな意味があるんでしょう?
群れる?蒸れる?

(つづく)

(東京都三鷹市)


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