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【転職活動】「自社開発企業がいい!!」ちょっと待った!

自己紹介

 皆さん、初めまして、エンジニア2年目で転職活動しているものです。現在、SESと受託開発を行っている企業にいるのですが、社内体制が変わったこと、モダンな技術を扱ったPJがそもそも取り扱っていないのと、企画から要件定義や設計に関わるフェーズがあまりないので、転職活動を始めました。ちなみに筆者は要件定義、設計、開発、テスト、AWSの運用保守は経験済みであり、フロント、バックエンド、インフラ(AWS)も経験済みです。弱いところはやはり経験の少なさで要件定義、設計が挙げられ、AWSの設計、構築というところも携わっていないのである種広く浅くで技術的にあまり強みがないエンジニアです。

エンジニア転職活動中という方たちへ

 現在筆者は転職活動中なのですが、その中で気づいたことがありまして、それを皆さんに共有したくて執筆しました。
 転職活動直前は何がなんでも自社開発に転職してやるという風に考えていたのですが、その人のキャリアや描くゴール、やりたいことによって、自社開発に転職できるかうんぬんよりも、そもそも自社開発に行かない方がいいよっていうケースがあります。これらについてお話しできればいいなと思っています。

それぞれのビジネスモデル

 皆さんご存じの通り、エンジニア業界では大枠として以下、3つのビジネスモデルに分かれます。(ITコンサルタント除く)

・SES
・Sler(金融系受託企業を除く)
・自社開発

 それぞれの業態に関しての詳細は調べればすぐに出てくるので、説明は割愛しますが、ざっくりこの3つに分かれるのは相違ないと思います。そして、「SESはダメだ、Slerもダメだ、やはり自社開発がいい」という論が一般的であるという形で広まっていますが、自論としては「その人のキャリアによって選択が変わり、自社開発を盲目的に信じ込むと入社後にミスマッチが起こる可能性が大いにある」ということです。

自社開発企業の落とし穴

 転職活動中で分かった自社開発企業に行くメリットをまず挙げていきます。

メリット
・パパースやビジョンに対して、強烈的に共感を持ち、自社プロダクトという手段で会社や対象となるユーザーに貢献できる ※要注意
・自分が好きなジャンルや共感することに対して、自社プロダクトを通じてグロースされていく体験ができ、ユーザ目線で開発できる ※要注意
・技術をより深く追求することができる ※要注意
・企画段階から携わることができる ※要注意
・自社開発企業で開発していたという錯覚資産ができ、企業規模がメガベンチャーで知名度があればあるほど顕著に出る

 一見よさそうで、つよつよエンジニアになれそうですが、やはりデメリットもあり、「※要注意」と記載した部分がミスマッチを非常に起こしやすいと思われます。以下、デメリットになります。

デメリット
・パーパスやビジョンに対して、共感を持っていないにも関わらず、自社開発企業に転職成功してしまうと、早期の段階で業務に飽きてしまうことや周りとの気持ち的なギャップが生じてしまい組織に溶け込めない、何か立案を立てるにしても自分事に思えなくてうまく貢献できない
・肌感覚でグロースされていく体験やユーザー目線で開発ができる、エンジニアが企画段階から携われることができる会社は創立初期のスタートアップに集中していることが多く、会社規模が大きいほど分業化され、そのような体験がしづらい
・扱っている技術は概ね自社プロダクトに縛られるので、新しい技術を使用したい、実務として経験したいといった気持ちがあるのであれば、叶わない
・優秀な人たちが集まるメガベンチャーといった分業化された会社ほど、ポジションが厳重に固定されていることもあり、PG→PMといったキャリアアップ(人によってはキャリアチェンジとも言うかも)がしにくかったりするので、社内でのキャリアコントロールが難しいケースがある

のようなものが挙げられます。
 結論、自社開発企業に転職することによって、共通して万人に旨味がある部分といえば「特定技術の向上」「錯覚資産」といったものになると思います。そして、上記のことからわかるように自社開発企業において重要視されているのは「パーパス」「ミッション」「自社プロダクト」に対する共感や興味です。技術面において、厳しく見られる部分もありますが、会社に対して自分も貢献したいという思いが強くある、またはプロダクト愛があるというそもそもの「前提条件」が必要になります。
 さらに、自社開発企業に転職するにあたって、最も自身にとってリターンが大きいと思われるのはスタートアップに転職することですが、上記前提条件に加えて「会社を一緒に創り上げていく、盛り上げていく」という+αの部分も見られますので、相当な愛を求められます。
 ちなみに、筆者はこれらのことを踏まえた上で何が何でも自社開発企業に行きたいと思う方がいるのであれば、上記をポイントに嘘面接をすればいいと思っていますが、入社後にミスマッチが起きて苦しむことになっても知りませんよって思います。

自社開発企業に行くべきではない人

 上記の流れからして、どのような人が自社開発企業に行くべきではないのか想像できると思いますが、結論として出すために書きます。
以下、行くべきではない人の特徴です。

・特定のプロダクトだけでなく、様々なプロダクトに関わりたい方
・プロダクト愛がない方
・「パーパス」「ミッション」「企業の成長」とかマジどうでもいいと思っている方
・技術の幅を広げたい方(今までJavaやってたけどモダンな技術に触れたいなとか、バックエンドやってたけど、フロントエンドもやりたいなとか)
・社内でキャリアをコントロールしたい方
・技術力に自信がない方

まとめ

 自分のキャリアのゴールをしっかりと見定めたうえで行動していかないと客先常駐であっても、受託開発であっても、自社開発であっても自分で選んだはずなのに「こんなはずじゃなかった」という結末になることが大いにあると思いました。もちろん、入社してみないとわからないという部分もあるかと思いますが。
 運よく元エンジニアの転職エージェントやカジュアル面談をした人事が元リクルートにいる方だったりで色々とお話しを聞くことができましたが、基本的に「やってきた」エンジニア(正しい努力をしてきたエンジニア)は受託と自社を交互に行ったり来たりしていることがわかりました。受託でまずは技術力やポジションの幅を広げながら、面白そうだなと思う自社開発を受け、飽きたらまた受託に戻って技術力を高めていくようなサイクルですね。
 上記は人それぞれなので、やり方はいくらでもありますが、流れてきた戯言のようなものを鵜吞みにせず、自分に合ったキャリアのアプローチが必要不可欠だと思います。
 今、転職活動中の方や考えている方々にとって、これらの情報が参考になったかわかりませんが、お力になればと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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