航空業界の逆風、チャンスに!

三浦愛子(みうら あいこ)さん
出身地:北海道旭川市
職業:キャセイパシフィック航空 客室乗務員


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ー 英国に来た経緯と理由は?
以前のお仕事(JALPAKロンドン支店)で海外転職しました。その当時は、日本を飛び出してどこまで海外でもやれるのか自分を試してみたかった。紆余曲折いろいろとありましたが、最初の日系の会社をリストラになりどん底に落ちました。
そんな中、たまたまロンドンの地下鉄にある無料の新聞「メトロ」でキャセイパシフィック航空ロンドン支店のキャビンクルーの募集を見つけました。たまたま応募してみたら合格したので、自分でもびっくりしました。
予想以上に大変な仕事でしたが、毎日ドラマの連続で最高にエキサイティングでした。

ー 英国での活動について教えてください
コロナが始まり、英国ではロックダウンとなり全くフライトに乗らない日々が続きました。そんな中、孤独を癒すために始めたのがYou Tube。フライト生活やイギリスのことを日本に住んでいる方々に向けてを発信をしてみました。自分で動画を撮影し編集するなんて、人生初の経験でなかなか楽しかったです。
昨年末、一時帰国のつもりで北海道に戻りました。もう少しコロナが収まるまではこちらにいることになりそうです。

ー 客室乗務員ということですが、日本人以外の方と働くことで何か発見はありましたか。
日本の常識は通用しないこと。「郷に行っては郷に従え」をまさに体感しました。
日本人同士だとお互いの気持ちを察する文化があると強く感じます。しかし国籍の違う人がいる職場では、何でも話してコミュニケーションを取る重要さを学びました。

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フライトの合間に同僚と観光。早く札幌便も復活してほしいものです。

ーフライト中に印象に残っているエピソードなどがありましたら、教えてください。
自閉症の息子さんを連れて乗ってきたフィリピン人のご家族のことは、今でも忘れらません。最初はご家族みなさんの席が離れていることをクレームされていたのですが、お父様のお話しを聞くうちに私まで涙が出てきてしまいました。20歳になる息子さんはこの先一人では生きていけないから、家族のいるフィリピンに帰国するのだと。機内でも息子さんが大声をあげるたびにお二人で背中をさすっている姿は忘れられません。しかもそのフライトの日が息子さんの20歳のお誕生日。クルー全員でお誕生日カードとチョコレートを贈りました。フライトの度に毎回ドラマがありました。お客様にたくさんのことを教えていただけた仕事だと思っております。

ー英国の好きなところは?
人が親切、そして大自然!イギリスと北海道の田舎の風景はよく似ています。だからどちらも大好きなのかもしれません。

ー 英国で苦労したことをおしえてください
最初は英語がなかなかできなくて、仕事で「英語のわかる人に変わってください」と言われたことは今でも忘れられません。イギリスでは英語が話せないとまともに話も聞いてもらえないことを実感しました。
サービスのレベルが低いこと。日本だったらあり得ないレベルのサービスを受けることがありますが、これにも段々と慣れました。

ー 昨年からのコロナ感染拡大、そして今年から英国は本格的にEU離脱となりました。生活の変化や今後への期待などを教えてください。
コロナ禍であまりの孤独に耐えられずに、日本へ一時帰国してきました。状況が収まるまでは北海道にいることにしました。フライトも全く飛べない現在は次の人生を考えるきっかけになりました。今後はイギリスや今までの仕事の経験を生かして、新しいことができないか模索中です。それでも北海道にいられて毎日ハッピーです。

ー 道産子の皆さまに、おススメのイギリスの場所やアクティビティなどありましたら、教えてください。
イギリス料理レストランなら老舗のRulesに行くべき!個人的に大好きなのはRoyal Opera Houseで観覧するRoyal Balletです。ぜひぜひ見て欲しいです。郊外に行ける時間があり、なおかつ何人かの方で行けるならOxfordshireで1日ナローボート体験もイギリスならではかもしれません。

ー 最後にPRやメッセージをどうぞ!
最近はYou Tubeの動画作成も少しお休みしておりますが、また再開しようと思っております。
ロンドン生活、北海道生活、CAの仕事のことなどいろいろお話ししていこうと思いますので、よろしければ見てください。


編集後記:
コロナ禍の影響で、航空業界や旅行業界も大きな影響を受けていますが、そんな中でも新たな可能性を求めて、活動し続ける三浦さん。元気が出でくる三浦さんのYouTubeチャンネルも、ぜひご覧ください!
愛子さん、取材ご協力、どうもありがとうございました!



 


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