洞爺の自然が原点

道川省三(みちかわ しょうぞう)さん
出身地:北海道洞爺湖町洞爺湖温泉
現在の居住地:愛知県瀬戸市
職業:陶芸家

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ー 英国に来た経緯と理由は?
1998年、ロンドンに転勤した私の応援者がギャラリーを紹介してくれました。何点か作品をギャラリーのオーナー Anita Bessonにみせたところ、彼女は即座に“I love your work! “と言って翌年のグループショウに出品する事が決まりました。当時は全然、世界の陶芸事情が分からなかったのですが、このギャラリーは世界で最も有名な陶芸のギャラリーのひとつでした。その後、彼女は2011年まで私の作品をアメリカ、ヨーロッパなど世界中のアートフェア等々でプロモートしてくれました。残念ながら彼女は2013年に亡くなりましたが、そのギャラリーは現在、当時と同じ場所であるOld Bond StreetにあるRoyal Arcade内にて、「Erskine, Hall & Coe(EHC)ギャラリー」として現在に至ってます。
本当に彼女と出会った事が私の人生の分岐点となりました。

ー英国での活動について教えてください
コロナの為に去年、今年とイギリスに行けませんでしたが、20年以上毎年イギリスで個展、ワークショップ、レクチャーなどを開催しています。オックスフォード大学、ヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)等々、2007年よりWest Deanのマナーハウスでは毎年一週間生徒と一緒に泊まり掛けでワークショップをしています。また私の作品はミュージアムに収蔵されています。V&A、National Museum of Wales、Ashmolean Museum、Aberystwyh Universityなどです。特にロンドンのV&Aは常設していますので是非一度ご覧ください。

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ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館内の道川さんの展示作品。

ー英国の好きなところは?
信頼関係ができると、とことん面倒を見てくれます。また作品など気に入ってくれるといろいろな人たちに紹介してくれます。私は自分で営業などしたことがありません。日本では全く考えられません。問題がおきても論理的に説明すると解決します。

ー北海道の好きなところは?
私が生まれた洞爺湖町は家の後ろに有珠山があり、目の前には美しい洞爺湖が見えます。まさに「火山のエネルギーの動」と「湖の静」の対比がとても印象的です。このような場所は世界中色々見ましたがなかなかありません。私の作品の原点です。

ー 英国で苦労したことをおしえてください
移動の交通機関が日本と違い、突然地下鉄、バスが止まったりすることにびっくりしました。
イタリアに行こうと思い、空港バスが出るビクトリア駅のバス停に向かったら、バス停が多すぎて見つからなく、結局乗り遅れせっかくの格安チケットがふいになってしまったこともありました。
事前に調べておかないといけないと勉強しました。

ー 昨年からのコロナ感染拡大、そして今年から英国は本格的にEU離脱となりました。生活の変化や今後への期待などを教えてください。
昨年はコロナの影響でロンドンには行けませんでしたが、個展はオンラインにて開催されました。作品もオンライン販売が可能となり、今後さらにいろいろなことがオンライン化すると思います。

ー 最後にPRやメッセージをどうぞ!
私のメインギャラリーはロンドンのEHCギャラリーです。これからもこのギャラリーからのつながりで私の作品が発表されていきますので、機会がありましたらギャラリーにも訪れてください。

EHC ギャラリー   www.ehc.art

道川省三ホームページ  http://www.shozo-michikawa.com

道川省三インスタグラム  shozomichikawa


編集後記:
「火山の動と湖の静」の町、洞爺。道川さんの作品にも、そのインスピレーションを感じます。コロナ禍で、アート業界も大変な状況になっていますが、オンラインを活かして、これまで芸術に縁のなかった方々が、作品を見られるようになってきたのは、新たな発見ですね。道川さん、イギリスにてお会いできることを楽しみにしています!ありがとうございました!



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