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節約とエコと鉄のフライパン

使っていたフライパンのテフロン加工がダメになり、限界が来た。
「フライパンは消耗品」とも言われている。表面の樹脂加工は、いつかは剥がれる。そうするとどうにもこうにも料理がくっつき焦げ付き、とても使ってはいられない。捨てて新しいフライパンを買うしかない。そして自炊民は延々と繰り返さなければならない。
あんなにデカい金属を燃えないゴミに捨て続け、そして買い続けなければならないなんて、環境にもお財布にも悪い。サステナブルではない!

ところが、消耗品ではないフライパンがあった。鉄製のフライパンだ。聞くところによると、表面に油の膜ができ、焦げ付くことがないばかりか、一生使えるとのこと。「え!?一生フライパンを買わなくていいの!?一生フライパンを捨て続けなくていいの!?」(←某CMの「住み続けられるの!?(嬉)」のテンションで)そればかりか、鉄製フライパンを使えば自然と鉄分も摂取できるらしい。嬉しいことばかり!これは買うしかない!

早速買いました。ふるさと納税で。一生使えるフライパンを500円(※)で買ったも同然!(※ふるさと納税の額面での損益となる約2000円分の負担を、毎年ふるさと納税を行っている4回分で割った金額)IH調理器でも使えるというので大阪府八尾市 藤田金属と近大コラボのフライパンを買いました。

​(※↑本当は楽天のふるさと納税で買ったけどnoteでは楽天のアフィリエイトができないので…)

さてまずはシーズニングから。初めて使う鉄フライパンは、表面のクリアラッカー塗装を焼き切り、油の膜を作るための作業が必要なのだ。うちは100WのしょぼいIH調理器なので、実家に帰るときについでにフライパンを持って帰り、実家のガス台でやろうと思っていた。しかしさすがは鉄フライパン。重いしやはりかさばるので、その作戦は諦めることに。

シーズニングはしょぼいIHでちまちま時間をかけて頑張った。火力が弱いため、フライパンのフチまで十分に焼くことはできなかったけれど、なんとかできた。IH調理器の汚れ防止で敷いていたシリコンのおしゃれなパッドが溶けてしまった(泣)

そして、さっそく肉と野菜を焼いた。確かバーベキューの時、鉄板で焼いた焼きそばってこんな感じだったよな~っていう黒い焦げができた。懐かしかった。これがで調理したものの特徴なんだということを初めて知った。いつものフライパンで焼いた肉よりもおいしい気がした。なかなかいい感じ。

無職でヒマなのもあって、フライパンを使う前の「油ならし」(フライパンを煙が出るまでゆっくり熱し多めの油を入れてなじませる)も使ったあとのお手入れ(洗剤を使わず汚れを流してきれいにした後、火であぶって油をなじませる)も楽しみながらきっちりこなした。

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しかし!!

使ってみると、色々な問題が発生した。料理の前後、フライパンから煙が出るまで油を熱するため、レンジフードがすぐ油で汚れてしまうのである。そして、気づいたらコンロまわりも油まみれ…そして、料理の前後に油を多く消費し(油ならし用の油は使いまわしてはいるけども)、料理にも普段より少し多めの油を使わなければならないため、(ちょっといい油を使ってはいるけれど)ヘルシーとは言えない。当然油の消費が増えると経済的にも負担がかかる。今は無職で時間があるからいいけど、フルタイムで働いていたらとてもじゃないけど毎回フライパンのお手入れなんてしていられない。それに、洗うのに洗剤を使うとよくないので、キッチンペーパーなどで汚れをきれいに拭き取ってから洗わなければならないので、キッチンペーパーも消費するし、多少なりとも洗剤で分解していない脂がそのまま排水と一緒に流れていくので、環境にもよくないのでは…余計なゴミが発生するという意味でもエコではない…

その後、実家で1か月以上も過ごしていたある日、先月のうち三分の一、10日も自宅の電気を使用していないにも関わらず、通常よりも高い電気代の請求のメールを実家にいるときに受け取った。前年同月よりも高く、先月よりも高い。その月はエアコンも使っていないのになぜ??もしかして、何かの電源を切り忘れて家を空けてしまったのか?それとも誰か留守宅に忍び込んで電気を使っている!?謎に高い電気代に戦々恐々としていたが、自宅に戻っても電源の切り忘れなどなく、誰かが侵入したあともなかった。

答えは自炊を始めてからわかった。あ、そうか、フライパンか、としょぼいHI調理器でがんばって長時間かかったシーズニングに、毎回煙が出るまで熱していたあれのせいだったと気づいた。

一生もののフライパン、一生買い替えなくていいフライパンは、使っていくにはそれなりの手間とコストがかかるのであった。。。
一般家庭で使うのに鉄のフライパンは向かないのかもしれない。。。というのが結論。

今後このフライパンをどうするか。新たに消耗品のテフロン加工のフライパンを買い続けるのか?考えた結果、フライパンを燃えないゴミとして出し続けること、買い続けることは長期的に見てよくないことと思い、鉄フライパンを使い続けようと思っています。ただし、使い方を改めます。フライパンのお手入れを毎回厳密にせずに、普通のフライパンと同じように使おうと思います。焦げ付いてきた場合だけ油ならしをするってことで。使った後は、キッチンペーパーは極力使わず、いらなくなったクレジットカードで汚れをきれいにこそいでから洗う。

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まとめ

■鉄フライパンのいいところ
・一生使える
(表面加工が剥げる度買い替えなくていい、捨て続けなくていい)
・おいしく焼ける
・鉄分が摂取できる
・プロっぽくてなんとなくかっこいい

■鉄フライパンを使うデメリット
・油を多く使うので油のコストがかかるのとヘルシーさに欠ける
・キッチンが油で汚れる
・使用前、使用後のお手入れの手間がかかる
・お手入れの分、電気代(ガス代)が余分にかかる
・お手入れでキッチンペーパーを消費する
・洗剤を使うとよくないので、油がそのまま排水口に流れて環境によくない

■鉄フライパンのデメリットを減らす工夫
・お手入れの手間を省く。毎回きっちりやらない。
 →レンジフードの油汚れと、手間のコストを抑えられる
・使用後は、キッチンペーパーを極力使わず、
 いらなくなったクレジットカードなどで汚れを丁寧にこそいで捨てる
 →キッチンペーパーの消費を抑える。排水に油を流さない。

デメリットを減らす工夫を本格的に実行するのはこれからなので、やってみてまた結果をレポートします。いかにデメリットを減らし、コスパを上げるかが勝負!!

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