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第1チャクラ~安定した土台づくり~

第1チャクラ/ルートチャクラ/ムーラダーラチャクラ

課題:物質世界との関わり方(本当の安心感、グラウンディングを知る。)
位置:会陰(性器と肛門の中間)
色:赤
元素:地
身体とのつながり:背骨、直腸、足、脚、骨、副腎(ストレスホルモン)
精神面のつながり:安心・安全感、生命力

第1チャクラはルート(根)チャクラと言われる通り、私達と大地を繋ぎ、個人の安定した土台を作る働きをします。安定した土台があれば木は成長し、土台が崩れれば倒れてしまうのと同様に、私達も自身の軸を支えるには“グラウンディング“=”地に足をつけて生きていく“ことが大切です。精神的にも肉体的にもグラウンディングすることで、社会とのバランスの取れた繋がりを持つことができます。
また、人の成長過程においてスタートとなる初期の人間関係(家族)や生まれ育つ環境は生存に関わり、このチャクラの基盤の安定に深く関係します。自分の居場所や帰る場所があるといったことや、家族や部族、何らかのグループの一員であるという意識は、感情・精神面での安定を与え、安心感や生きる力を与えてくれます。


安定した状態:
生命力に満ち溢れ、生きる活力を持ち、衣食住に対する健全な欲求を持ちます。地に足がついた現実的な考え方を持ち、自立して生きることができます。

滞っている状態:
生命力に欠け、無気力になります。1人では生きていけないという不安や過度な怖れ、無価値感、他人への猜疑心や依存がうまれます。自尊心が低くなり、被害者意識が強くなり、時に自己破壊的な行動を起こす場合があります。鬱なども精神面の不調として表れます。また第1チャクラは直腸など排泄に関係する器官にも対応している為、便秘や下痢、痔などの排泄のトラブルとして不調が現れることもあります。

過剰な状態:
生存欲求が過敏になり、まるで全てが脅かされているように感じる為、自分の利益だけを考えた自己中心的な行動が多くなります。欲が過剰になり、お金や物、性など全てを渇望し欲求不満になります。


「帰属意識の芽生えと力」

人はまず、赤ちゃんとして生まれ、食べ物、寝る場所、着るものといった生きる上で必要なものを与えてもらう必要があるため、何かに属するところからスタートします。自分が生まれた家庭や、その家族が属する集団が持つ強さや弱さ、恐れ、思想、迷信などといった意識に囲まれ、情報を吸収していきます。衣食住を共にし、受け継がれてきた風習や信念、秩序などを学んでいく中で、一体感や愛着、親密な感覚などが生まれ、一員であることへの誇りや尊厳を持つことを知ります。それと同時に、集団から隔絶された時の苦しみ、孤独も経験します。こうして家庭や地域、社会、国、会社などあらゆる集団の中で、自らがその一部としての自覚を持つことを帰属意識といい、群れの一部として生きる「強み(力)」や、「安心感」を知り、土台が形成されていきます。

「集団意識の持つ力」

身体の機能に例えると、時に外部の危険から身を守る「免疫」と同じような働きをします。免疫とは、「自分」と「自分でないもの」を識別して排除しようとする仕組みのことで、身体を守るという役割と共に不必要な物を排除します。ある意味、集団の中で規律を守って「同じ」であれば守られ、違えば排除される可能性があるといえます。ですが、変化せずにいることや、新しいもの全てを排除することが自分を守る唯一の術だとは言えないでしょう。
 集団が持つ思想が全ての人に当てはまるものだとは限りません。私たちは、集団意識から、誠実さや誇り、正義、責任感などについて学びます。人間性の形成上、どれも欠かせない資質ですが、限定的な考えで自分を縛ってしまう要因にもなりえるのです。

 例えば自分がこれまで家族から教えられ、信じてきたものに違和感を感じたり、思いのずれが生じてきた時、違うことに罪悪感を覚えたり、不安を感じるかもしれません。ですが、これは魂の成長過程なのです。相違点を認識すること、そして自分にとっての真実と一致するものを取り入れ、そうでないもので自分を縛らないことが成長、自分らしく生きることにつながります。
とはいえ、慣れ親しんだ環境・集団に対して反対意見を持ったり、そこから離れることは容易ではなく、恐さを伴うこともあるでしょう。私たちは、小さな頃からマナーやルール、服装、態度についても、周りが認める選択をするように教えられます。ルールに適応すれば、そこには一体感が生まれ、一員であるという安心感やパワーが得られることを経験します。ですが、それに反して、自身の変化を通して、違いを経験し、自分という個人の資質を知り、力と尊さを育みたいという本能的な欲求が生まれます。信じてきた世界の一部を手放したり、逆にさらに強く信じるようになる部分もあるでしょう。共有する考え方などを見直す作業は、身体、心、それに魂が活発に生きていくために必要なプロセスで、魂の成長過程においてまず初めに与えられる課題となります。

「変化・変容」

まさしく人生の本質であり、常に続いていくものです。
変容することは、必然的に慣れ親しんだ人々や環境から離れることも伴います。
人生が新しいサイクルに入り変容していく時、転機において、人は分岐点に立たされるという経験をします。当然、この分岐点で足踏みをして前へ進めない人もたくさんいます。一歩踏み出したいのに、いつまでもしがみついてしまう過去、踏み出すのがまだ怖い新しい世界。変わりたい、次のステップへと変化を求める反面、自分自身で決定し、選択するというのは不安に感じることでしょう。

 例えば、勇気を出して新しい一歩を踏み出したものの望む結果が得られなかった場合、その原因が何かと思い悩み、納得できる理由が見つからなければ前に進めず、かといって過去を手放すこともできずに、長年苦しむことがあります。この苦しみや結果をただの事象としてだけ捉えると、これはルールに背いた罰なのかと後悔し続けるかもしれません。しかし、こういった経験は一人の人間として魂の成長に欠かせないものであり、選択することで自己責任感や自己効力感が生まれ、失敗や成功体験を重ねることで、選択権を持つのは自分でその力は誰かに支配されるものではないという真実を会得していきます。

第1チャクラが持つ聖なる教え(真実)、「全ては一つ」

全てが繋がっていて一つであるというこの大きな真実を知り、経験を重ねていくことは、私達の魂の成長と健康面において根っことなる大切な感覚となります。自分の選択、信念、関わる全ての出来事は、自己完結ではない。あらゆる人や物事と繋がっていて、全ては一つである。この真実が根っこにあれば、虚勢やエゴとは違う本当の誇りや誠実さ、他との絆が育くまれていきます。
「地の時代から風の時代へ」といわれている今、風に足を救われないように、そして柔軟に変化を受け入れて軽やかに動いていく為にも地に足をつけて生き、スピリチュアリティの土台作りが欠かせません。
国境や性別、年齢を越えた多様性の中で自身の文化やアイデンティティに誇りを持って生きる。
そして、地球で生きる私達が心身共に健康に生きていく為には、身体と心の両方を自ら積極的に管理していく必要があると理解し、行動した時、あなたの人生はそれに応えて更なる変容を遂げていきます。
あなたは自分の望む人生を自分でクリエイトしているのです。




☆自己探求のためのチェックリスト☆

  • 自分の意居場所だと安心できる人や環境がありますか。

  • 理由のわからない不安や恐怖に襲われることはありますか。それはどんな時ですか。

  • 変化することに罪悪感や恐れを感じますか。それは何故ですか。

  • 家族やルールに縛られて、自分らしく生きられないと感じていますか。それはどんなルールですか。

  • 家族との間で何か未解決な問題はありますか。未解決のままになっている理由はなんですか。


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