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-三要約読書- #5 執事のスキルを日常生活に!「執事のダンドリ手帳」

執事とは?
執事という職業は、一般的には、高級な住宅やビジネスオフィスなどの主人をサポートする仕事を指します。執事の仕事内容は、日常的な家事や料理、掃除、家族や従業員のスケジュールの管理など様々です。また、物品の管理や修理、外出先での代行なども含まれます。
全日本執事協会HP

今回は執事についての書籍を読んだので、簡単に纏めて参ります。
冒頭から全日本執事協会のホームページより引用を致しました。


一般的によく聞く執事は、お金持ちの邸宅に住み込みや付きっきりで家事や掃除をしているイメージが強いと思います。
漫画や小説、マーダーミステリーにも役職としてよく登場する執事ですが、どういった方がどういった仕事をしているのか、具体的にイメージできる人は少ないかなと思います。

執事の業務として、

  • 日常的な家事
     料理、掃除、洗濯など

  • オフィスワーク
     予約の管理、受付、電話対応など

  • 人事管理
     家族や従業員、サービス業者とのコミュニケーションなど

  • 財務管理
     修理の管理、請求書の支払いなど

  • 旅行代行
     フライトの予約、ホテルの予約など

  • イベント管理
     パーティーや家族のイベント組織など

が挙げられます。
その他にもその時々の顧客のニーズに応じて様々な業務を滞りなく遂行することが求められています。


今回の本はそんなマルチタスクな執事のスキルを、日常生活やいろんな場面で活用するためのメソッドが書かれています。
顧客が求めている事を汲み取りマルチタスクやタイムパフォーマンスを重視する執事のスキルは、現代を生きる上では必要不可欠なのかもしれません。



初めましてロキです。
普段は法務事務所で仕事をしながら、資格の勉強や作曲、ボードゲーム、謎解き、マーダーミステリー等々…
嗜好に偏りのあるものの多趣味に生きています。

こちらは日本バトラー&コンシェルジュ株式会社の代表取締役を務める新井直之社長が執筆をされた『究極の”マルチタスク“を実現する執事のダンドリ手帳』です。
2021年11月に発行された『やるべきことがみるみる片づく!執事のダンドリ手帳』に加筆や修正をしたもので、本書は2023年1月初版のため、現代版へと進化をしたものになっています。

新井直之社長は世界大富豪ランキング10に入る有数の大富豪や日本国内外の超富裕層を顧客にもつという、自らも執事とする傍らに、企業向けに富裕層ビジネスや執事の仕事に関する講演や研修、コンサルティング、アドバイザーといった業務も行うという執事の中の執事です。
また『謎解きはディナーのあとで』『黒執事』などのドラマや映画のメディア作品の執事監修や、俳優への所作指導を手掛けたりもされている。

そんな日本で唯一の執事をまとめる会社を経営されている新井社長の、執事業務としてのさまざまな業務を同時並行で進めていく能力、お客様からの無茶振りにも難なく熟す対応力、そんな執事としてのスキルを簡単に三要約として纏めました。
記事がためになったり面白ければ「スキ」ボタンをよろしくお願いします。


今回の三要約は

Ⅰ.マルチタスクをダンドリで解決
   仕事やプライベートのマルチタスクを処理する執事のスキルについて

Ⅱ.目標を立てて行動する
   目標や計画を立ててもうまく自分では行動に移せない、移しても進まないという時の執事のスキルについて

Ⅲ.日常生活に取り入れる
   掃除や買い物など明日からでも実践できるような執事のスキルについて

です。
気になるところだけでも結構です。
私が読んだ中で自分なりの解釈をしているものもありますのでご了承ください。



要約Ⅰ マルチタスクをダンドリで解決

まずは仕事やプライベートで必要になるマルチタスクを処理する執事をスキルについてです。

筆者がいう執事の仕事は最初に挙げたような料理や洗濯のほかにも、予約の管理やフライトの準備、パーティの組織などお客様が要望する事に対応する“何でも屋”ということです。

その仕事の特徴は、常に同時進行で仕事を進めていくということ。
急な無茶振りに対しても慌てずに順序立てて計画的に進めていくことと言っています。

一括処理

そんなマルチタスクを処理する方法としてダンドリの一つ目が「一括処理」です。

「やることが多くて何もかもが面倒だ」
といってタスクが増えすぎた場合は、一括処理を検討してみてください。

全てまとめて処理をする。

ある作業をしているときに一緒に片付けれるものはないか、といって考えて実行することが執事のスキルに不可欠とのことです。

例えば、誰かに電話をかけないといけないときに、そのあとに別の人にかける電話を一緒に掛けておきます。
すると「後で電話をしなければ」といった面倒ごとを短い時間で片付けることができ、精神的にもラクになるとのことです。

この考え方が身につけば日常的なことも商談であったり、大きなプロジェクトを進めていく上でも役に立つとのことです。

例えば誰かと会うというスケジュールを組むときに、近くに別の用事があれば一緒に終わらせてしまったり、そもそも今日は誰とも会う予定を作らずにデスクワークをまとめて片付けてしまうといったことです。

もちろん元々この方法を無意識にされている方も少なくはないと思います。
そういう方も意識づけてすることで、さらにダンドリよく仕事ができるかもしれません。

先読み

次に先読みをすることです。

いろんな業務を同時進行している中で問題が起こったり、お客様からの無茶振りが入ったり、イレギュラーが発生してしまうこともよくあることです。

こんな計画を立てても上手く進まないといった事を回避するダンドリの2つ目が「先読み」です。

先を読むということが難しいという方も多いかもしれませんが、筆者は「100歩も200歩も先を読む必要はなく、ほんの2〜3歩だけでいい」といっています。

ここに特別なことは必要ありません。
ただ突発的なことに出会うと慌ててしまって思考がストップしてしまうとのことです。
イレギュラーが起きて対処したものの失敗に終わり万策尽きてパニックに陥ってしまう、といったこともあると思います。

重要なのはトラブルが起きたときに急いで動こうとするのではなく、非常事態だからこそ一旦落ちついて一呼吸置くこととのことです。
そこからいくつか対策を考えて先をみて、より確実だと思う方法を順番に対応していくこととのことです。

将棋や囲碁をされている方は先を読む能力が優れているとよく言われます。
自分が打った後に相手がどういう返しをしてくるのか、それをいくつか対策を立てて、一番いいと思う駒を動かしたり石を打ったりします。
その思考プロセスが一局の中で何回も訪れるので、人よりも優れていくのかもしれません。
それであれば私たちも日常からこういった先読みをすることで、鍛えられていくということもあり得るということだと思います。

筆者は海外からのバカンスのお客様からの無茶振りで「2時間以内に500本のカルピスウォーターをお土産で準備してほしい」と仰ったとのこと。
これに対して慌てずに幾つかの対応策を考え、ダンドリをした上で順場に解決をしていったとのことです。
その時は第3の案まで使って無事収集に成功したとのことでした。


要約Ⅱ 目標を立てて行動する

次は目標の立て方とその行動に移す方法についてまとめます。

目標と計画の立て方

時間管理やスケジュールについて、人は期限ギリギリになって慌ててしまうものです。

その多くは「目標を立てていないから」「立てていても漠然としすぎているから」というのが原因だと筆者は言っています。

目標の立て方は3つあるとのこと。
①長期目標:年単位のもの
②中期目標:数ヶ月単位のもの
③短期目標:1日〜1週間単位のもの

これはいろんなビジネス書やセミナー動画等でも言われていることではあるので詳しくは割愛しますが、執事の業務として考えるのであれば、それらの目標を同時並行して上手くバランスを取って処理をしていかなければならないところにあると思います。

その目標に沿って計画を立てていくところに執事のスキルのダンドリがあれば、闇雲にスタートせずに見通しを立てることができるようになるとのことです。


結論から言うと計画の立て方は「ゴールまでの道のりを逆算すること」が大切とのことです。
目標に具体性(数字が明確等)になっているかどうか、その上で「必ずやること」をはっきりさせることが重要とのことです。

目標から逆算して「必ずやること」を決めたのであれば、それだけは絶対にやり切ります。
例えば、いつまでに何キロ痩せるといったダイエットの目標であれば、「毎日ジョギングする」「炭水化物は食べない」「夜10次以降は何も口にしない」など色々と方法があると思います。
この中で優先順位をつけて「必ずやること」が毎日ジョギングをするのであれば、それだけは絶対にやり続ける。
また「なるべくやること」も順位をつけて可能ならそれも実行する、と言った具合に計画を分けて考えるとのことです。

インプット方法

また何かを新しく始めるような目標を立てて計画するのであれば最強の方法がある、と筆者は言っています。

それは「YouTube」です。

たとえば、英会話や資格の勉強、ビジネススキルなど新しい物事に挑戦するときに最初にすることはYouTubeで参考動画を検索することとのことです。

まずはYouTubeで全体像を掴むことにより、効率的に計画が立てられ目標への道のりが短くなります。

またYouTubeのいいところとして“ながら視聴”ができることです。
音声だけで完結するような動画の場合は、移動中や家事をしながらなど場所に制限なくインプットができます。

私自身も通勤時間や家事をしている間はイヤホンでYouTubeで他の方の書評を聞いたり、節約術を調べて流し聞きしたりしています。

事前にYouTubeで新しく覚えたいスキルの事前情報を頭の中に入れることにより、全体像を掴んで効率的にインプットできるようにしましょう。

要約Ⅲ 日常生活に取り入れる

最後に日常生活の中で使える執事のスキルをまとめます。

帰宅後のスキル

帰宅後はみなさんはどうされていますか?
仕事から帰ってきて疲れているのですぐにソファーやベッドに腰を下ろしている人が多いかと思います。
もしくはTwitterなどのSNSを開いて少しだけゆっくりしている間に1時間が経っていたということもあるかもしれません。

家はリラックスの場ではありますが、先にやらないといけないことがあるのであれば、帰宅後にすぐにしてしまう、というのが帰宅後のダンドリの基本とのことです。

まずは一番最初にやるべきことを帰宅前から考えておきましょう。
例えば、「洗濯機のスイッチを入れる」「洗い物を始める」「シャワーを浴びる」など、考える間もなく行動に移してみます。

筆者曰く、めんどくさがりの人は回遊魚のように、一度休んでしまうともう活動停止になって何も手につかなくなると言うことです。

考える間もなく行動に移し、泳ぎ続けるようにしてしまうのが一番いいとのことです。

掃除のスキル

掃除については家事の中でも優先度が下がってしまうものです。
結論から言うと掃除のダンドリは、部屋を汚くしないように毎日の現状を維持することにあると言っています。

家具の上につくホコリであれば、毎日さっと拭くだけで数秒で終わってしまいます。

これを1ヶ月、2ヶ月と貯めてしまうと、1時間や2時間かかる大仕事になってしまいます。

浴槽の汚れやキッチンの油汚れに関しては、汚れたときに落とせば一番効率的で時間もかかりません。
放置してしまえばそれこそ大掃除の時に特別な方法で掃除しないと取れなくなるような汚れになってしまいます。

こうならないためにも毎日少しずつ継続して現状を維持してしまえば、大掛かりな掃除はいらなくなります。

”元に戻す”という事を心がけてみましょう。

買物のスキル

最後に買い物に関してです。
買い物も毎週や毎日しないと生きていくことができません。

筆者も執事の仕事の中での、洗剤やティッシュの日用消耗品、米などの食料品といった買い物が業務の大きな部分を占めていたとのことです。

それが今はその負担はほとんどなくなったと言うことです。

方法は簡単でインターネットの定期便サービスを利用すること。

昔に比べて便利になった買い物、Amazonの定期便等、普段使うものはこう言うサービスで購入することで、買い物をする頻度を減らすとのことです。

「近くのスーパーの方が安い」「特売を待つ」という方もいますが、そのために店に出向く手間や、在庫が切れた時のことを考えると、定期便はコストパフォーマンスが優れているとのことです。

こういった日用品や買うものが決まっている場合はインターネットで済ませてしまい、店で選ぶ楽しみを味わいたいのであれば、とっておきのものを買うとき、大切な人の贈り物を選ぶ時にするのがいいとのことです。
そういった特別なものを買うときに時間を使い、そのために通常の買い物は定期便等で”自動化”してしまうのがいいということです。

私も昔からAmazonを利用しています。
最近になってペットボトルの水をAmazonで買うようになりました。
十数本入っている水を店舗で買って持ち帰るという時間と労力を考えると、多少高くてもAmazonで買ってしまいます。
こういったところからでも日用品の購入の自動化をするのも一つの手かなと思いました。


まとめ

  • 執事はさまざまな業務同時進行するマルチタスクのスペシャリスト

  • マルチタスクに必要なダンドリは一括処理と先読み

  • 目標は短期、中期、長期に分けて、計画は目標から逆算して考える

  • 新しいことを始める時はYouTubeでインプット

  • 日常生活の家事、掃除にも執事のスキルで対応する


たしかに漫画や映画の中の執事は色々なことに精通してなんでもやってのけるスペシャリストのようなイメージがあります。
その裏にはこういった執事のスキルがあり、それを日常生活や他の仕事にも活用ができるとなると、試さない手はないなと思いました。

現代を生きる私たちにとってコスパやタイパは必要不可欠なものになってきています。
今だからこそ昔からそう言ったことに精通している執事の考え方は必要なのかもしれません。

そういえばどういった方が執事として仕事をしているのかをお伝えできていませんでした。

筆者の新井社長は日本唯一の執事サービスを提供している会社とされています。
富裕層の方が会社と契約をしてそう言たサービスを受けると言うことですが、そんな会社があるだなんて本を読むまで私は知りませんでした。

執事のダンドリもそうですが、そう言ったサービスを提供する会社があると知れたことも、この本を読んでよかったと感じました。

今回まとめたことは本書の内容の中でもほんの少しの分量です。

もし本書が気になった方は是非書店等で手に取ってみてください。

ここまでお読みいただいてありがとうございます。
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次の記事までしばしお待ちを・・・

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