続5.公共施設の行方
前回の続き
このトライアルでは、観光施設かつ教育施設における、お金の取れないグラウンドで、キャンプとスポーツを掛け合わせた親子的イベントを開催した。
企画、PR、運営は勿論企業が行い、市の役割は一定のルールに基づいた、エリア貸し。
この施設は、以前も紹介したがキャンプ場も併設され、今のご時世からすると、キャンプシーズンでも低料金な上にルールが緩いといった、利用者からすると、とても良心的な遊び場の一画。
そんな場所を敢えて活用した一例。
結果、チケット販売から3日間で完売となり、参加者からも好評かつ、企業、市としても一定の感触が得られた。
別の企業体では、もともと収益の見込みがあったキャンプ場を活用した、森の図書館というコンセプトで、読み聞かせ、BAR的スペースと静けさを売りにした知的な場の空間を設えた取り組みも、新たな可能性を見出せ、良くも悪くも民間の力やアイデアを実感できた事例。
こちらは事業者側の負担が少し伴ったものの、お洒落感が強めの事業として、やはり盛況だった。
その他施設のお試しもあり、この施設のポテンシャルの高さを実証できた内容であった。
そんなトライアルができたからこそ、企業も運営の確信ができ、真剣勝負にかけてきたという感じ。
ここまではホント、担当者の熱意と関係者との信頼があって、成し遂げたもので感慨深い。そして現在の市の事業に繋がっていたりする。
これらのトライアルを経て、いざ公募へ
私のミッションはここからが本番で、久しぶりに要領要項などの熟考と1年後.10年後の先を見据えた展開を視野に入れ、課題整理を開始した。
とても残念な事で、スーパー公務員H君の道半ばでの人事異動により、プレイングマネージャーと化した私は本業の政策が疎かになった事は言うまでもないが泣
そして本番のプロポーザル公募開始までに、サウンディングを行った企業は20者、本番では5者程度と記憶している。
そこで決定された企業が現在、指定管理者となっているが、どれだけサウンディングを重ねても、マッチングできない部分もあり、様々な課題解消に向け、走りながら運営しているというのが現状。
私は、この施設に携われた事、考えさせられた事、自分の中に眠っていた人との関わり合いの重要さを改めて再認識できた事、とてもありがたい経験ができた事案であった。
さて、私達の自治体では、従前までの構想含めて、また新しいまちづくりの取り組みがスタートしている。
少子高齢化が進む現代、人を呼び込む施策、組織や公共施設の再編など、自治体だけの取り組みだけでは立ち行かないリアル。
10年後の持続可能なまちづくり。
人と組織の関わり方も変わるでしょう。
とてもロングランになるだろうし、期待と不安のジレンマ。すぐに答えは見つからない。
今の今、出来る事、妄想含めて住民の皆さんや子供たち、様々な業態の人達と議論しあう事が必要不可欠と勝手に思っている。
何より利用者サイドの目線が重要なので。
今より良くなる場所を目指して…!
今日もまとまりが悪い上に雑筆笑。
ではでは!
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