見上げれば 秋の空行く白鳥や V字が東に希望の月よ
夕暮れが早くなった。
犬の散歩の時間も少し早めに。足元悪くなって転んだら大変だし。
外につないである芝犬を、一回おしっこに連れ出して中に入れる。
本格的な散歩は家人が帰ってきてから、餌。
地震直後はとっても不安定で、凶暴化しかけていたが、
ボランティアで被災地を回っていたペットレスキューの方のアドバイスや
頂いたたくさんのオヤツや餌のおかげで、現在は低め安定。
コノヒトがいる限り、家族揃っての遠出は難しい。
いまは壮年期に入りかけのメスの柴。初期教育を誤ったため、
大変警戒心が強くて、なかなか触らせてもらえない。。。
でもこれは、ある意味この家を象徴しているように思う。
わたしもきっとそんなふうに、緊張をして子どもを育てた。
気の休まったのは、勤務して一人で司書室を占領できた数年間だろう。
でももう前には戻れないし、戻りたいわけでもない。
これからまた新しい暮らし方を模索していく。
西の方からやってきた白鳥のV字編隊のゆく先に
十三夜の月がおぼろに浮かんでいたのが希望のVサインに見えた。
そんなことを積み重ねて、一日一日足元を掬われないように
出来ることをちょっとずつやっていこう。日々是好日。