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CTOの私がログラスに熱狂している理由

「テクノロジーの力で、人間を超える経営判断を」

起業初期「Loglassはエンジニアにとって何が面白いんだろうか?」

2019年3月14日、代表である布川に出会い、翌月には共同創業者として起業することを決断しました。“いつか起業したい”と会計士試験から撤退し、スタートアップに初代の新卒として、そして未経験エンジニアとして入り、スタートアップと、BtoB SaaSの面白さの虜になっていた私にとっては、とても自然な流れでした。ログラスのミッションにおいて共同創業者CTOを務められるのは私ぐらいである、という自負を持てたこともその大きな理由です。

だけど、それ以上に、ログラスに惹かれる理由がありました。

  • 布川の熱意

    • 24歳で上場企業の経営戦略を担ってきた特殊性

    • 圧倒的な優秀さと、泥臭い努力を厭わないマインドの両立。

    • 私利私欲よりも、誠実で社会的なインパクトを重視する姿勢

  • 布川自身がドメインエキスパートであること

    • 自分の課題を解決しようとしていること。

    • 布川が満足すれば最初のPMFと初期は言えること。PDCAの速さ。

  • 将来的な発展性、海外での先行事例の大きさ

起業初期の私のミッションとして、優秀なエンジニアチームを組成することでした。しかしながら、私のような背景を持つエンジニアはおらず、Loglassのドメインがどう面白いのか?をエンジニアに語り、共感を得ることは非常に困難でした。

初期に関心を持ってくださったエンジニアの方々は、事業の魅力よりも私や代表のアツさ、個人的なつながりの部分が大きく、「一通り聞いたけれど、事業のことはわからない。でも、うまくいきそうだし、関心持った」と言われることが大半でした。

出典:shutterstock

多くのBtoB SaaSが、なぜ、エンジニアにとって魅力的ではないのか?

  • 大量のアクセス、大規模なデータ処理が必要ない場合が多い

  • 多くの人に使われ、社会貢献しているかが測りにくい

誤解を恐れずに言えば、業務に特化した便利なGoogle Form + DBの管理画面があるプロダクトになりがちです。大きな価値があることはもちろんなのですが、エンジニアにとっての魅力は、例えば、広告系のサービス、非常にアクセスのあるtoCのサービスなどには遠く及びません。

Loglassも、最初期は中小企業をターゲットにしていたので、上記に全く同じでした。

この時点のLoglassを最もつまらなく表現すると、「Excelのデータを取り込んで、いい感じに表示するSaaS」です。そして、Excelが得意な方からは全く求められない。

うーん、全くワクワクしませんよね?

「大企業の経営を変える」と決めてからすべてが変わった

スタートアップではお客様のバーニングニーズを解決せよ、と言われます。
中小企業の経営企画の方にヒアリングを続けていく中で、「社内にExcelが非常に得意な方がいると関心すら持たれない」ということが分かってきました。
Excelは世界最高と言っていいほどのツールです。Excelと真っ向から戦うことになるのは戦略としても筋が悪いものでした。
つまり、中小企業にとって、バーニングニーズではないのです。

出典:shutterstock

一方で大企業の経営企画の方にヒアリングをすると、まさにバーニングニーズの存在が明らかになりました。

  • 組織変更がある度に、丸2日かけて予算管理の表計算ソフトを書き換えている担当者さん

  • 表計算ソフトがその限界を越えてDWHとして使われ、開くまで10分以上かかる

  • 経営管理のために十数億円のオンプレサーバーを購入した大企業

  • 経営管理システムの設定変更のためにコンサルに多大なコストを払い続ける大企業

  • DWH + BIツールでLoglassに似た仕組みを構築しているが、優秀なエンジニアがずっと張り付いているIT企業

ログラス社のミッションは、「テクノロジーで、経営をアップデートする。」です。
まさに、と言えるチャレンジ。

しかし、信用ゼロのスタートアップが大企業に対してサービスを提供することはマーケ、セールス、プロダクト、それらを可能にする採用、その全てのハードルが飛躍的に上がります。

この非常に厳しいチャレンジに挑む、と創業者達で腹を決めてから、全てが変わり始めました。そして、私と同じように、このチャレンジに”熱狂”する優秀なエンジニアが集うようになってきました。

大企業の経営企画の仕事をエンジニアの言葉で表現すると

大企業であるがゆえに、以下の背景があります。

  • データ量は、月に数百GB

  • データの形は、各社各様

  • 経営データを持つSaaSが社内に数多く存在

  • 勘定科目は、数千科目規模

  • 部署は、数千部署規模で存在、子会社、海外子会社も多数

  • 取引先は、数万社規模

  • 海外子会社も存在

  • 想定ユーザー数は、1社で1,000人規模

会社紹介資料より

よって、経営企画の業務は、エンジニアにわかりやすく表現すると、こう表現できます。

  • 多様なデータを保持する

    • いわば、"人力Snowflake"

  • 膨大な保有データからの検索

    • いわば、"人力BigQuery"

  • 経営者、現場が見たい形でデータを見える化すること

    • いわば、“人力Tableau"

  • データを元にして、示唆を得ること

    • いわば、“人力Data Robot"

  • 社内の様々なデータソース(SaaS、自社システム、Excelなど)からのデータ収集

    • いわば、"人力fluentd"

  • 日々生まれる膨大なデータの柔軟な加工

    • いわば、"人力ETL"`, "人力Spark”,  “人力Embulk"

  • 数百の部署から提出される予算データのレビュー、マージ

    • いわば、"人力Github"

  • 予算、見込、戦略についての現場からのQ&A業務

    • いわば、"人力AI ChatBot"

大企業の経営企画の方々は、非常に優秀なデータサイエンティストであり、同時にデータエンジニアであることが求められてしまっているというのが現実です。ただし、武器は表計算ソフトに限られます。

閲覧制限も必要なデータを含んだ毎月1,000万レコード以上の実績のデータと、2,000部署から集めた予算データを突き合わせ、経営判断を行っていく。表計算ソフトをどんなに使いこなしていても、全く関係のない過酷さがここにはあります。

その結果、属人化、経営判断の大幅な遅延、そして本来見られるはずのデータを活かせない状況が発生しています。

経営データ基盤 そして不可能を可能にするサービス

出典:shutterstock

私はもちろん、ログラスに集った優秀なエンジニアメンバーがなぜLoglassに熱狂するのか?

大企業の方々のヒアリングを続けていくうちに、そして、導入によってログラス社がお役に立てた実績が積み上がるにつれ、”経営管理×最新のテクノロジーを扱える、我々こそがやるしかない”という使命感を強く持つようになりました。

また、エンジニアにとってワクワクするポイントが多くあります。それはLoglassがいま目指している姿は ”経営データ基盤であり、テクノロジーの力で不可能を可能にするSaaS” であるからです。

不可能を可能にしている1つの例

前述の通り、大企業で日々発生するデータは膨大。生データのままでは扱うことができないという課題を抱えているケースが非常に多いです。
そのため、生データを、”月×部署×科目”などで、集計して、経営管理を行っているのですが、多くのデータが失われてしまっています。

ビッグデータを扱えないことで分解能を下げています 出典:吾輩は猫である(青空文庫)

これまでにヒアリングした最大の会社様では、圧縮後で月に数千万レコードのデータを扱っていると聞いています。
いわば、分解能の低い天体望遠鏡での天体観測を行っているような状態です。
Loglassではビッグデータを扱うテクノロジーを用いて、経営企画の方々に高性能な天体望遠鏡をお渡しし、次の一手を打てる状態を作っています。

これまで見られなかったデータが当たり前のように扱える、経営判断のためにデータが自動で加工されて集まってくる、この世界をさらに拡張していくことがLoglassの最初の目標です。

データに関するテクノロジーに取り組みたい方、Loglassは熱烈に求めています!

その先に、Loglassは何を目指すのか?

あると便利(創業初期)、不可能を可能に(現在)、を越えて、人間をアシストし、人間を越えていきます。

🐳ここからは一部、坂本個人としての妄想や願望も含まれていますが、Loglassが目指したい世界についてお付き合いいただければと思います。

自動運転技術によって、人間が車を運転する時代が終りを迎えるように、Loglassは中長期では人間が経営判断をする時代を終わらせます。

将棋や囲碁でAIが人間を圧倒的に凌駕した世界で、自動運転レベル4が解禁されていく世界で、様々な障害はあれど、経営におけるオートパイロットにLoglassは挑んでいきます。

自動運転車のレベル分け(国土交通省自動運転戦略本部第4回会議参考資料8ページ)

レベル1(運転支援 = 経営判断の支援)

  • 例えば、”A部署の利益が、赤字になったら、アラートしてくれる機能”

  • エンジニアの世界で言えば、経営情報についてのUnitテストを走らせることができるような機能と言えるでしょう。

レベル2(特定条件下での自動運転 = 特定条件下での経営判断の自動化)

  • 例えば、”広告費などの予算消化の進捗が悪く、余らせてしまいそうな事業部に対して、自動で消化を促したり、ヒアリングをする機能”

  • “利益率N%、成長率N%で予算を組んで” という指示で、もっともらしい予算編成を自動で行える。

  • エンジニアの世界で言えば、datadogのように特定の条件でモニタリング出来る機能であったり、EC2のオートヒーリングであったり、k8sの宣言的構成管理に近いとも言えます。

レベル3以上(条件付き~完全自動運転 = 経営判断の自動化)

  • “利益率N%、成長率N%で予算を組んで” という指示さえも、システムが決める。

  • レベル3以上は、エンジニアの世界にもまだ存在しません。

この未来には、こんな風に近づいていきたい

1.大企業社内の、各種SaaS、工場、POSシステムなど、物理的にも論理的にも分散している経営データをリアルタイムに収集すること。また社外の競合や市況のデータとも連携できること。
これには、クローラーや、Airbyteのようなコネクタを大規模、低コストで安定稼働させ続けることが必要です。

2.収集した生データを経営管理で見たい形に加工すること。
これには、ビッグデータの一括処理の技術、ETLの仕組みを持ったデータパイプライン、マスタデータとの紐付けなどが必要になります。

3.加工されたデータに、高速にアクセスできること。
複雑なクエリであっても、高速で結果を返すことが出来るデータモデル設計が必要です。

4.データドリブンな意思決定のための自由なViewを作ること。
既存のBIでも満たせないニーズが多くあることが明らかになっています。現在は埋め込みのBIも併用していますが、意思決定のためのダッシュボードのベストプラクティスを作っていきます。

5.保持するデータに対して、一定のルールでモニタリングが出来ること。
前述のdatadogのような世界観です。

6.保持するデータから、将来のデータを機械学習によって生成すること。
機械学習によって人間の勘による、人件費、サプライチェーン、などなど、あらゆる見込み管理を過去のものにします。
SalesForce社が営業の領域でやっていることを、全社の経営で行っていきます。

7.生成した未来のデータから、各種APIを通じて、経営を執行すること。
Loglassが生み出したデータを他のSaaSで利用したり、Iotなどとの連携が必須になります。

会社紹介資料より

LoglassのUX

ここまで述べたように、Loglassの挑戦は、最新のテクノロジーを使って、大企業の経営をアップデートしていくことに他なりません。
そして、お客様の課題を解決しているのは、エンジニアの開発力だけではありません。デザインによる課題解決も重要な役割を担っています。

Loglassが多くのお客様に愛していただいており、20年前からあり遥かに多機能な競合サービスよりも営業において選んで頂くことが多いのは、デザインの力によるところが大きいです。

経営企画の方にとっては、大企業の1,000人にもなる事業部長全員が予算編成や経営管理に協力的になってもらえるか?は、とても大きな課題だからです。
システムのリテラシーの有無に関わらず、あらゆる従業員にとって親しみやすいことこそが、お客様にとっても、SaaSであり継続利用が肝であるログラス社にとっても非常に重要です。

さらに言えば、機能の量で先行する競合に勝つことを目指すのは、あらゆる面で得策ではありません。

全てのお客様の顔が見えるtoBスタートアップだからこそ、デザイナーやPdMがお客様の真の課題に向き合い、まずはデザインによって課題解決を行うことで、大規模な機能開発を避けられたことが何度もあります。

CTOとして、Loglassはシンプルでありながら、強力な機能を持ったプロダクトであり続けたいと強く思っています。

お客様の業務に寄り添い、深い課題に向き合うことで、お客様の想像を遥かに超えたUXを作り上げる、そんなデザイナー、PdMを、Loglassは狂気的に求めています!

私がこれからのログラスに熱狂している理由

ログラスは先日、17億円の資金調達を発表しました。

私がこれからのログラスに熱狂している理由は、17億円に加えて、以下が、この瞬間に全て揃っていること!その奇跡もその理由です。

  • ターゲットが大企業であるSaaSの先行事例、ベストプラクティスが存在しない中で、超高速で走りながら正解を作っているマーケティング組織

  • いつも全社がワクワクするお客様の課題を見つけ出し、ログラスの可能性を大きく広げてくれるBizDev組織

  • 大企業にLoglassという複雑なプロダクトを導入出来る非常に優秀なセールス組織

  • お客様の経営に深く関わり、時にはもう1人の経営企画、時には経営コンサルと言っていい活躍をしている、そして最高のプロダクト作りにおいていつも支えてくれる最強のカスタマーサクセス組織

  • お客様の方を向き、決してエンジニアの独りよがりにならない、アウトカムを追求する開発組織

  • ブランディングも、マーケティングも、プロダクトデザインも、カルチャー作りも、全てを高次元で実装し、課題解決してきたデザイン組織

  • 開発組織はもちろん、セールス、CS、デザイナーを巻き込んで、お客様の真の課題解決に向き合い続けているPdM組織

  • 全社に採用の重要性をカルチャーとして浸透させ、最高の仲間を狂気的に惹きつけ、集め続けてきた人事組織

  • 営業インセンティブ制度、大規模な信託SOを運用するなど、極めて優秀で、攻められる最強のバックオフィス

皆様のアツいエントリーを心よりお待ちしています!!!

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