ログラスの挑戦 -日本の未来を経営からアップデートする-
「LGって日本製のテレビまじ最高。値段も安いし!」
これは私が新卒2年目でボストン留学をさせてもらった時にホームステイ先のホストファーザーに言われた言葉です。LGは日本製ではなく韓国製ですね・・・というのは日本人ならある程度分かると思いますが、米国人から見れば、日韓のものづくりの力にもはや差がないという事を強く感じる出来事でした。
また、ボストンの物価は非常に高く感じました。マクドナルドでも12~18ドル(1,400円~2,200円)ぐらいはするイメージでしたので、日本人からすると若干暮らしにくい環境でした。(街とかは最高です!)
実際、一人あたりGDPの世界ランキング(購買力平価換算)で日本は世界30位となっており、「国全体のGDP」の世界3位という数字からは非常に低い水準になっていることが分かります。勿論、小さな国土に富裕層が集まるルクセンブルクやシンガポールを引き合いに出して日本の購買力は低い!と指摘するのはやや不公平な議論であることは理解しています。とはいえ、東南アジア等に良く旅行される方は感じているかも知れませんが、日本との物価の差はかなりなくなってきています。
また、2060年には現在のドイツぐらいの水準まで日本の人口が減少していく予測となっています。今後、日本はこうした圧倒的に厳しい環境の中で戦っていく必要があります。
そして過去に以下のnoteでも記載しましたが、私たち20代~30代の年代に最も身近な社会的変化であった「働き方改革」についても改めて触れたいと思います。
「労働人口減少」×「働き方改革」この2つの巨大な流れは、もはや誰にも止められないレベルまで来ています。日本に暮らし、日本経済の中で戦っている人々は、この巨大な流れから目を背けてしまって本当に良いのでしょうか?英語圏では、こういった事象を以下のように表現します。
「The elephant in the room」(部屋の中の象)
誰もが認識しているけれど、あえて触れることを避けている、タブーな話題や重大な問題のことを「部屋の中の象」と表現します。
多くの人々が気づいているはずです。
「日本は苦しい環境で戦っている、日本の未来は明るくない」
それでも、暮らしやすい国、自分の国、過去に経済の繁栄を極めた国として、日本に誇りを持っている方も多いはずです。
さぁ、立ち上がりましょう。
部屋の中の象を見て見ぬふりをするのは終わりにしましょう。
日本の未来はあなたの手で創り出すしかありません。
これまでのログラス
ログラスはここまで多くのお客様・投資家・メンバーに支えられ、「テクノロジーで、経営をアップデートする。」をミッションに掲げ急成長してきました。
創業事業として、経営管理クラウド「Loglass」を展開しています。主に中規模~大規模企業のCFO・経営企画が手掛ける予算策定・予実管理・管理会計・経営分析の分野に特化したSaaSを開発・提供しています。
CFO・経営企画とは、企業価値向上をミッションとして活躍する方々で、企業の”頭脳”ともいえる存在です。業務範囲は攻めと守りの両方になっているケースが多くあります。
そんな中で、CFO・経営企画の大半は経営管理という業務に忙殺されていることが調査からも明らかになっており、企業の頭脳はこの業務領域にリソースの大半を奪われているといった状況でした。
それもそのはずで、経営情報は営業であればCRM・SFA、経理であれば会計ソフト、経営分析であればBIツールがあります。しかし、経営管理だけは未だに表計算ソフトです。まさに経営数字という砂粒を一つずつ集めるような、会社内の最後のデータ砂漠であり、全ての企業はオアシスを求めていたのです。
そこでログラスが開発した経営管理クラウド「Loglass」では、予算策定のプロセス構築基盤や経営情報統合基盤として機能し、CFO・経営企画に留まらず事業部にまで展開されるプラットフォームとしての活用が進んでいます。
プロダクトは非常に優秀な開発チームに支えられ、1年前とは比較にならないほどアップデートされてきました。最近はこんな言葉も頂き、ログラスの開発チームが存在感を出しつつあることがうかがえます。
会社全体の社員数も業務委託を含めると100名近い規模まで拡大し、正社員だけでも40名以上が在籍する会社になりました。
これからのログラス
この度、ログラスはシリーズAで17億円を調達いたしました!!!
会社としての本格始動から2年半、プロダクトローンチから1年半という非常に短い期間でここまで来られたことに感謝します。今朝の日本経済新聞の朝刊及び、昨日の日経電子版にも掲載いただきました。
ログラスのミッションは「テクノロジーで、経営をアップデートする。」というものです。
テクノロジーという言葉には沢山の意味が込められています。いわゆるプログラミング、営業技術、マーケティング技術、フレームワーク、事業開発技術等・・・あらゆる持てるものを駆使して、課題解決に務めることこそが重要です。
そして、経営というワードです。私たちログラスのミッションが完全に達成された世界は以下のような世界観です。
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①全ての日本企業の将来データが網羅的にLoglassプラットフォームを通して生成される
②全ての企業がLoglassプラットフォームを通して投資家・証券会社・銀行等と会話する
③経営とメンバー間の経営情報の透明性が格段に向上し、経営人材輩出企業が増加する
④法人・業界団体・医療法人・学校法人等の経営がかつてないほど高度化され、Loglassを利用する企業のファイナンス能力が格段に向上する
⑤企業の利益創出能力が飛躍的に改善し、従業員給与が大幅にアップする
⑥出生率低下に歯止めがかかるほど日本の一人あたりGDPが改善される
⑦Loglassを通して経営の意思決定が半オートパイロット的に決定される
⑧Loglassインデックス、Loglass格付け、Loglass証券、Loglass銀行が爆誕し、企業の経済活動のベンチマーク・インフラとなる
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私たちが捉える経営とは、日本の労働人口の約9割弱の方が属する非自営業(一般には会社員等)の方の生活を支える基盤を示しています。単に経営者だけが関わるものとしての経営ではなく、全ての組織に属する方が影響を受けるインフラであると認識しています。
この野望に向けて、シリーズAのログラスは、経営管理領域に留まらず、社会全体に価値をもたらす全ての企業の将来データに関わる業務をアップデートしていきます。
そして今後、ログラスは大きく以下の3つの戦略にチャレンジします。
エンタープライズへの価値貢献を目的とした、プロダクト・セールス組織における人材採用強化および制度設計
海外展開を目的とした、プロダクトの多言語、多通貨対応
経営のアップデートを目的とした、新規モジュールの開発
本格的なエンタープライズへの価値貢献を目的とした、プロダクト・セールス組織における人材採用の強化および制度設計
ログラスはこれまでも東証一部上場企業等のエンタープライズ企業に導入され、高い継続率を誇ります。そして、今後は大規模なトランザクションやビックデータに耐えうるためのプロダクト面の課題を解決し、更に大規模な企業様への導入を想定した基盤作りと機能開発を徹底していきます。
また、昨今人材獲得競争が激化しているエンタープライズセールス人材の採用を強化します。これにともなって、ログラスではOTE制度(営業インセンティブ制度)の本格導入を開始し、競争力のある給与体系の設計を行いました。更に、社内ではEnablementチームを発足し、業界トップレベル人材によるセールス育成システムの構築にも着手しています。
セールス組織以外でもインセンティブ設計を強化し、信託SO(ストックオプション)制度の本格的な導入を完了しております。
海外展開を目的とした、プロダクトの多言語、多通貨対応
現在、「Loglass」をご利用のユーザーには海外拠点を有している企業様が複数社ございます。現在の「Loglass」は日本語に対応しておりますが、今後は英語対応・多通貨対応を含め、グローバルにご利用頂ける製品を目指して迅速に開発を進めます。
まずは日本企業の海外支社・海外グループ会社における利用を目指し、将来的には海外法人での利用も目指しています。
経営のアップデートを目的とした、新規モジュールの開発
全ての日本企業の将来データが網羅的にLoglassプラットフォームを通して生成される世界観の実現のため、ログラスは新たなフェーズへと踏み出します。
現在ログラスが手掛ける経営管理は、グローバルではFinancial Planning & Analysis(FP&A)と呼ばれる領域となっており、この領域だけでも非常に深淵な領域です。
しかしながら、ログラスが目指す世界観には今の領域だけを深めていては到達しません。
今回の17億円の資金調達で最も大きなチャレンジになるのは、新規モジュールの開発です。
ログラスが現在取り扱っている財務数値やKPI数値には、更に深い階層で元となるデータセットや計算ロジックが無数に存在し、こうしたデータもExcelやスプレッドシートによって生成されているケースが非常に多くなっています。
従来のERPではこうした将来データの生成は極めて困難であり、ある意味、テクノロジーから見捨てられてきた領域でもあるのです。ログラスはここに目をつけました。
営業・人事・生産・情シス・マーケティング・・・あらゆる領域における将来データの生成を支える”次世代の経営プラットフォーム”としての立ち位置を次のフェーズで確立します。
最終的にはSaaSからFinance領域への展開も見据え、力強いユニークな情報を持つプラットフォームとしての存在感を高めていきたいと考えています。
おわりに
ここまでお読み頂きありがとうございました!!!
企業の将来データにとことん向き合い、日本で最も大きな
「労働人口減少」×「働き方改革」×「企業経営力の底上げ」
という流れに正面からぶつかるスタートアップとしての魅力が少しでも伝わればと思い、このnoteを綴りました。
世界には、過去のデータを網羅的にカバーするERPを中心とした素晴らしい製品を生み出したメガプレイヤーが数多く存在します。ログラスは未来のデータを網羅的にカバーし、最終的には世界中のお客様をターゲットに事業展開を目指していきます。
この野望を達成した暁には、ログラスはユニコーン企業には当然なっているでしょう。それよりもっと先、1兆円企業に至るポテンシャルが十分にあり、ワクワクするものであると日々確信を深めています。
ここからのログラスの2年間、3年間はスタートアップで最も野心的でワクワクする、その反面、苛烈で苦しい日々の連続ではないかと思います。
繰り返しにはなりますが、冒頭の文章を引用します。
皆様のアツいエントリーを心よりお待ちしています!!!
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