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雨のはなし in Gujarat, India

こちらインドはグジャラート。夏はすっかり終わった。
グジャラートの季節は、冬、夏、モンスーン、秋の4つだ。


最初から話は逸れるのだが、日本の特徴として「日本には四季がある」とよく言われる。しかし、もちろん四季があるのは日本だけではない。もし日本にしか四季がなかったら、季節を表す単語は世界共通で「Haru, Natsu, Aki, Fuyu」なってい流のではないだろうか。とか。


グジャラートの天気

7月はモンスーンの季節だ。
一般的なグジャラートの暦は次のようになっている。
冬:11月〜2月
夏:3月〜5月
モンスーン:6月〜9月
秋:10月


2022年6月は雨が全然降らず夏のような天気が続いていた。ようやく雨が降ったのは6月の中旬の夜だった。このときはみんなで外に出て、動画を撮るくらいに雨に喜んだ。

しかし、それからもぼちぼちしか雨は降っていなかった。降っても10分もすればやみ、また太陽が全力で街を乾かしていく。夜に雨が降り、朝はカラッと涼しい。私はこの天気が1番好きだ。

7月になってからはほぼ毎日夕方から雨だ。
朝から夜までずっと降り続けていることはないが、17時から19時くらいの時間帯で洗車機の中にいるのか?と思うくらいに雨が降る。


インドの人たちは傘はあまり使わないようだ。
どっと雨が降っても、長時間降り続けるわけではないため、大雨の時だけ屋根のあるところにいればいいのはそうだ。

それもそうだが、どうやら雨が降ったら雨を浴びたくなるらしい。
ボリウッド映画で「雨の中ダンスをする男女」「雨を浴びながら走る男」「雨の中舞う女」よく出てくる。あの感じだ。


モンスーンのいいところ

モンスーンのいいところはなんといっても涼しいことだ。
これまで朝から夜までずっと暑かった。日中は40度を平気で越していくような天気で、夜になっても自分の体温より高い気温だった。

暑いなぁと思いながら寝て、暑っ!!!と目が覚める。お昼は暑すぎてバターのように溶けてしまう。いつも汗だくだ。

モンスーンになって、熱波はどこかに行ってしまった。吹く風は涼しい。涼しいといっても、27度から33度くらいの気温だ。
45度ぐらいの中を生き抜いてきたために27度は寒く感じる。
35度ぐらいの気温がベストだ。


雨が降ると街に緑が増える。
雑草も生えない地域だったが、今は草抜きの仕事をする人が寮の敷地にやってくるくらい雑草が生えている。動物が生きられる世界が雨によってつくられているようだ。しかし、あまり嬉しくないこともある。


モンスーンのあまり嬉しくないところ

雨が降ると虫がでる。
虫は白色のライトに集まるため、特に夜は白色のライトはつけないほうがいい。

日中は電気をつけなくても窓から差し込む光で十分だが、雨の日は空が暗くなるために電気が必要になる。その場合も、おすすめはオレンジ色のライトをつけることだ。

虫は光のあるところと水のあるところに集まってくる。バスルームやキッチンは特に電気をつけっぱなしにしていると虫だらけになる。


雨が降ると道路が冠水する。
アスファルトの道も土の道路も水はけがいいわけではない。
水捌けのいいところや他の場所より少し盛り上がっている場所は問題ないが、少し窪んでいるところ、かっこよく舗装された道はだいたい水でいっぱいになってしまう。土がドロドロになって雨と一緒にさらに低いところに雪崩れ込んでいることもある。


スラムや路上生活者は木がたくさん植わっているところにテントを張っている。つまり、舗装された道路より低い位置に住んでいることになる。これは本当に大変だと思う。寮で暮らしていても毎日冠水した道路を歩くことになるのに、低い位置で暮らしていたら毎日家が洪水状態なんだろうかと思わされる。夏は水を確保するのに苦労しただろうが、今度は洪水に苦労させられるのだ。いかに水が人間の生活に関係しているのかがわかる。


おわり

モンスーンの時期に思いっきり雨が降る。この時期に1年分の雨が降っているんじゃないかと思うくらいだ。

こちらに来て「雨が降る喜び」を心底感じている。
砂漠の中にあるオアシス、乾いた街にある噴水。
雨が降らない地域だからこそ、オアシスや噴水に喜びがある。

今のうちにレイクパークの水溜に水がいっぱいになるといいな。

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