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今日は姉の結婚式。

今日は姉の結婚式だ。

兄妹のなかで一番最初の既婚者になる。私にとっては「平成最後の大イベント」だ。

数日前から、姉は結婚するんだな、と思い、幼い頃のことを思い出しては、いろんなものが込み上げてくる。涙腺ゆるゆるな私は、今日どこかのタイミングできっと涙が止まらなくなるんだと思う。

姉は楽天的でとっても優しい人だ。真面目で明るくて周りからの信頼も厚い。彼女を取り囲む人たちもとても優しい人たちばかりで、彼女の人柄の良さを感じる。

姉との楽しい思い出はたくさんある。

高校生のとき、中国歴代王朝の王朝名と設立者の名前を覚えなくてはいけなくて私はしばらく家で唱え続けていた。そこにやってきた姉は私にもっと楽しく覚えることを提案してきた。

二人でどうやったら面白く覚えられるか考えた末、中国歴代王朝を覚えるためだけのラップが完成した。これはなかなかの秀作で、その後しばらくは、私の起床のアラーム音にまで昇格した。歴代王朝のテストも完璧だった。

姉と私は同じ部屋だった。その部屋には姉のピアノがあり、彼女はピアノの練習の終わりにどうでもいい替え歌を作っては歌っていた。たまに録音して、それを二人で聞き直し大笑いするのが定番だった。楽しかったな。

兄もすごい人ではあるが、今の兄をつくったきっかけは姉にある。

というのも、兄は小さい頃ジャージしか着ない人だった。兄が中学(入る前か?)くらいの頃、姉は兄を某ジーンズショップに連れて行くことを言い出した。その週末に家族でジーンズショップに行き、兄自身が気に入ったジーンズを購入した。

それから、兄は繊維科の高校を卒業し、服飾の専門学校に進んだ。現在、ファッションデザイナーとして自分のブランドをやっている。

あのとき、姉がジーンズショップに兄を連れ出さなければ今の兄はないだろうと私は思っている(兄になんと反論されようとも)。

小・中学生の頃、姉はとても勉強のできる人だった。消しゴムを家に忘れて学校に行っても、1日書き間違えることがなく帰宅してくる人だった。同じ塾に通っていたが、姉の方が私より圧倒的に勉強ができた。

私は高校受験のとき、姉とは違い、塾の先生や学校の先生には期待されていなかった。模試ではいつになっても第一志望の高校にはA判定がつかなかった。そのとき、一番応援してくれたのは姉だった。

大学受験の時もそうだ。一番応援してくれたのは姉だ。

高校受験のときも大学受験のときも(私の志望校が家からだいぶ離れており、両親は共働きなため)保護者として試験会場までお見送りをしてくれたのは姉だった。そのおかげもあったのか、どちらも第一志望の学校に進学できた。

合格したことを姉にメールで連絡すると、姉からすぐ折り返し電話がかかってくる。電話越しには自分のことのように喜んでくれている姉がいて、彼女は自分の友人らに

「私の妹、すごくってさー!」「まぁ、私の妹だからね!」

と自慢するのだ。それが私はすごく嬉しかった。

高校生のとき姉はバンドでベースをしていた。ステージで楽しそうに弾いている姉の姿はかっこよかった。

姉との思い出は尽きない。
これからも増えていくだろう。

姉は私の自慢の姉だ。

彼女の妹で私は幸せだ。

姉には幸せになってほしい。「幸せ」にもいろいろあるが、彼女なりの「幸せ」を手に入れてほしい。

結婚、おめでとう。末長くお幸せにね!

さて、準備に行くことにしよう。母から電話がかかってきたっ。

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