テレビのコメンテーターが的確なコメントができているのかよく分からない。
NHKの連続テレビ小説『半分、青い』の最終回をもって、私はテレビを辞めた。しばらくは置物と化していたが、友人がモニターが欲しいとのことだったから、テレビを譲った。
そのため、バイト先や病院、銭湯、実家、祖父母の家でだらだら流れ続けているテレビくらいしか目に入っていなかった。テレビを真剣に見るということがめっきりなくなっている。
今の拠点の別の階には、人が集まるスペースにテレビが置いてある。私にチャンネルの選択権はないため否応なく見ることになる。
夕食を食べる時には、近くに座っている人たちがテレビに対して何かを言っている。怒っていたり、笑っていたり、感心していたりする。そして突然、質問されたり、意見を求められたりする。なにか答えても伝わらないことは多々あるから、熱くならないように答える。そしてそそくさと自室に帰還する。
昨日の夕飯時、夜のニュースにコメンテーターとしておじさんのタレントが出ていた。
私が「この人がコメンテータなの?」と近くに座っている人に聞くと、「毎週この人だよ」と教えてくれた。
コメントを求められたタレントは、出来事について、自身の思い出をしみじみ語っていた。
コメンテーターってなんなんだろか。
このコメントで誰が満足しているのだろうか。
テレビのコメンテーターが的確なコメントができているのかよく分からない。
朝のニュース番組、昼のワイドショー、土日の変な時間のニュース番組、夜のニュース番組、、、、
ニュース番組やワイドショーにはコメンテーターがいて、その人たちがMCやアナウンサーに話題についてのコメントを求められ、なにかしらの発言をする。
しかし、いつも専門家やその話題に精通した人がコメントしていたりするわけではない。その番組に毎週出演しているタレントや人気者、なにか肩書きがある人が出ている人がコメントする。
くだらないコメントも多々ある。
飲み屋で横から口出ししてくるおじさんと同じようなことを言っている人もいる。
ほとんどこれが原因でテレビを辞めたところもある。
個人的にはなんちゃって専門家ではなく、本気の専門家や学者がコメントをすれば、概ね的確なコメントになるだろうし、番組自体の精度も上がるのではないかと思う。
しかし、それでは視聴率は取れないだろうし、真正面から政権に批判的なことを言うとその番組の存続も危ぶまれる世であるからそのようなことにはならないだろうとは思う。
タレントもタレントで「私で適任なんだろうか」と思っているかもしれない。大変な仕事であるわけだし。
「おじさんのタレント」とわざわざ書いたのは、日本の情報番組において、コメンテーターとなるタレントはちょっと偉そうな「おじさんのタレント」が多く起用されていると感じているからだ。
女性タレントの場合だと、どことなくなにか抜けたような女性がコメンテーターに起用されているように思われる。もしくは「お母さん」みたいな女性。
報道番組がもっと報道番組になってほしい。
今はテレビを頼るより、自分で情報を収集して精査した方があまり偏りのない情報が手に入れられるのではないかと思っている。
ニュース番組のコメンテーターのコメントに苛立ちを覚えるくらいなら、テレビを見ない方が心にはいい。
2020年4月5日日曜日。
コンビニに印刷に行ったらpdfはできるが、wordはできないとわかり印刷できず、ただ天気のいい昼頃に散歩をしただけになった日。
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