「始まったら、いつかは終わりがくる」と思っていたけど、そうじゃなかったこと。
「始まったら、いつかは終わりがくる」
どんな辛いことも悲しいことも、楽しいことも幸せなことも、
始まればいつか終わる。
課題が忙しくても、期限がくればいつかは終わる。
キラキラした夏休みも9月になれば終わる。
きれいに咲いていた花もいつかは枯れる。
どんなに好きな人と付き合えたとしても、この人との楽しい時間はいつか終わる。
この世は盛者必衰だ。たけき者も遂には滅びぬ。風の前の塵に同じ。
いつもそう思ってきた。
だけど、少し違ったみたいだ。
昨日の夜、歩いていたときに気がついた。
勝手に終わってたわけじゃなかった。全部が全部、自然現象ではない。
私が終わらせていたんだ。
課題はなにかを目処に終わらせていた。
楽しいことにも、私が区切りをつけて終わらせていたのだ。
終わりが見え始めたその瞬間から、私は大急ぎで終わりに駆け抜けていたようだ。
学生起業をしようとメンバーと頑張っていた時は如実にそうだった。夢中な時は「次はこれ」「次はこれ」と大忙しだった。謎の充実感を得ていた。
ある日、ふと、
「あれ?これいつ終わるんだろ?始まったから、終わるんだよね?」
と思ってしまった。そこからは、これまでのことが全て馬鹿馬鹿しく思えてきてしまった。大人たちの操り人形だったのかなとか、今応援してくれる人たちは今は『失敗してもいいよ』と言ってはいるけど、これが失敗したときには、助けてはくれなくて『無理だろうとは思っていたよ』と言うのだろうなとか、思った。
ミーティングの最終回が終わったときに、「やっと終わった」と思っている自分がいた。
勝手に終わったんじゃない。私が終わらせたんだ。
論文執筆もそうだ。
期限までに、自分が終わらせるのだ。
自分が終わりに向かわなければ、終わることはない。
ゴールにもいろんなゴールがある。いいゴールもあれば悪いゴールもある。
12月に突入した。
今年ももう終わる。2019年が終わる。
いいゴールに辿り着けるよう、今年のことは今年のうちに自分で終わらせようと思う。
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