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韓国ドラマ「わかっていても」:恋愛は特別な人と

韓国ドラマ「わかっていても、(原題 알고있지만, 英題 Nevertheless,)」、最終回まで見終わった。

10話で短めなので「週末一気見」推奨作品だ。次の話が気になってドギマギしてしまう方は特に一気見推奨。少しずつゆっくり見る作品ではないことは確かだ。

あらすじ

愛は信じないが恋愛はしたいユ・ナビと恋愛は面倒だが男女の駆け引きは楽しみたいパク・ジェオン。ある日、一人でパブにいたナビは心ときめくイケメン、パク・ジェオンに出会う。一度きりの出会いだと思っていたが、ナビとジェオンは大学で再会し、ふたりの関係が始まる。

ユ・ナビとパク・ジェオンがどうなってしまうのかも気になるところだが、2人の周りにいる彫塑科メンバーたちの恋の行方も見どころだ。*以下はネタバレを含む感想です。

オ・ビンナ × ナム・ギュヒョン

オ・ビンナ(演:ヤン・ヘジ)とナム・ギュヒョン(演:キム・ミングィ)のカップル。男を取っ替え引っ替えしているビンナと真剣にビンナが好きなナム・ギュヒョン。

ナム・ギュヒョンはパク・ジェオンとふたりで話し合うことがよくある。ジェオンの行動はビンナの自由奔放さと似ている。また、ギュヒョンの悩みはナビの悩みと似ている。ふたりで話しをすることで、それぞれの好きな人のことを理解しようとしている。ギュヒョンの言葉は、悩みを打ち明けるときもテニスをするときもジェオンへのアドバイスだ。


ある日、ナム・ギュヒョンがネットカフェでバイトを始め、「イケメンのバイトが現れた!」と噂になる。気になったビンナはジムのトレーナーを誘い、ネットカフェに行く[ep.9]。ビンナがそこでギュヒョンに電話をかける。ギュヒョンのスマホに表示されたのは、、、

「俺の輝き(oh my sunshine)」

きゃーーーーーーー!!!もう、ギュヒョン、やってくれたな!!視聴者のこちらまで照れちゃうよ!

って感じです。二人がまた仲良くなって良かったな。

ある日、ふたりはデートに行く。パソコンを持ってくるのを忘れたビンナは学科事務室にいるユ・セフン(演:キム・ムジュン)に電話をして、ファイルを転送してもらうよう頼む[ep.10]。しかし、パソコンにロックがかかっている。セフンがビンナにパスワードを尋ねる。そのパスワードは、、、

「超イケメン ナム・ギュヒョン」

きゃーーーーーーー!!!もうふたり揃って仲良しなんだから。

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お互いに好きなのに正直になれないふたり。ビンナもいろんな男と付き合うものの、圧倒的にギュヒョンのことが好きだ。面倒見のいいギュヒョンと落ち着きのないビンナは友達を超えてようやくカップルになれた。良かった。

ユン・ソル × ソ・ジワン

ユン・ソル(演:イ・ホジョン)とソ・ジワン(演:ユン・ソア)のカップル。正直すぎるくらい正直で口が先ばしってしまうソ・ジワンと、口数の少ないユン・ソル。ジワンのことが好きだからこそ、彼女が悲しむだろうと思うことは話すことができない。しかし、話しができないでいたところで些細なことから衝突が起きる。

ジワンの相談相手はナビだ。ナビは二人が両思いなことに気がついている。おそらくだが、気がついてないのはソルに片想いしているユ・セフンだけだ。

ソルのジワンへの視線には愛しかない。観覧車にソル自身は乗れるのに、ジワンを心配して乗るのをやめようとすることや、ご飯の時はまずジワンを優先したり。

公園のシーンは胸キュン超えて、拍手喝采。良かった良かった。末長くお幸せになぁぁぁぁぁ、って感じです。

しかし、ソルは結局交換留学していなかったですね。合否発表のリストに何か書いてあったのでしょうか?ソルが留学してもふたりなら遠距離でも大丈夫なような気もするし、ジワンも一緒に出かける方法もあるんじゃないかとも思いました。

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アン・ギョンジュン(助教)× ミニョン

アン・ギョンジュン(演:チョン・ジェグァン)とミニョン(演:ハン・ウトゥム)のカップル。私的ベストカップル賞。

ミニョンは助教のことを「世話好きな人でみんなにお節介をしている」と思っているが、助教が本当にお世話を焼きたいのはミニョンだけ。いつもトッポキを食べているのは、ミニョンが好きだから。子猫を家に連れてきたのも、きっとミニョンと子猫は仲良くなるはずだから。内見に一緒についていくところは、一緒に住みたい!感が助教から溢れ出ていて笑ってしまう。

スマホを忘れていることに気がついてエプロン姿で出てくるところ、展覧会の後、スーツでキメた格好して靴を届けてくれるところ、夫感満載。

個人的な見解だが、「チャラさ」と「世話好き」は紙一重だ。助教のアン・ギョンジュンはおそらくパク・ジェオンと同じくらいチャラかった過去があるんではないか。だから、パク・ジェオンを助手として雇ったりして目をかけてやりたくなるのではないだろうか。

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ユ・ナビ × パク・ジェオン

序盤はパク・ジェオンのチャラさにやや度肝を抜かれるドキドキだ。イケメンなのを良いことに、そんなチャラチャラして、もう!!ってなります。

’パク・ジェオン’ か 'ククス屋の孫ヤン・ドヒョク' か自分がナビならどっちを選ぶか、の話でドラマを見ているものたち同士盛り上がれること間違いなし。

「やぁ、ドヒョクやぁ、もっと悪くなれよ!優しすぎるよ!」

って言いたくなるし、

「ナビもナビでしっかりしなさいよ!!!」

と言いたくなります。パク・ジェオンで本当にいいのか、元彼は絶対だめだが、本当にパク・ジェオンでいいのか?ドヒョクの方が安心できるぞ!裏切らないぞ!ジェオンがとびっきりなイケメンだけど、ドヒョクもイケメンだぞ!という感じ。

他方、パク・ジェオンが好きになる気持ちももちろんわかる。ナビとドヒョクが仲良くしているとちょっと嫉妬してるところも怖いけどかわいい。才能もセンスもある。最終回のようにチャラさを捨ててナビのほうを見てくれてる間はそれは好きになる。

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恋愛は「特別な人」と

本作の全体のテーマとしては、「愛 / 恋愛とは何か」「人を好きになるとはどういうことか」だろう。

第6話でナビは伯母の陶芸工房に行き、そこで数日間の休暇をとる。ナビは伯母に、友人(パク・ジェオン)からの連絡を無視し続けていることを相談する。ナビが母を見て、恋愛なんてしないと決めたことを伯母に話すと、伯母はナビの母に次のことを言われたという。

「恋愛は優しい人を選んでするんじゃない。特別な人とするんだ」

ナビは最終的に、優しいドヒョクではなく、特別なパク・ジェオンを選んだ。

オ・ビンナとナム・ギュヒョン、ユン・ソルとソ・ジワン、アン・ギョンジュンとミニョン、彼/彼女らも特別な人を選んだ。

ビンナは出会い系で会える人ではなく、「超イケメン ナム・ギュヒョン」を。

ナム・ギュヒョンは誰かから紹介された人ではなく、「俺の輝く」ビンナを。

ユン・ソルはカフェでコーヒーをかけてしまったが丁寧に優しくしてくれた男性ではなく、ずっと好きだったソ・ジワンを。

ソ・ジワンは合コンであった人ではなく、大好きなユン・ソルを。

アン・ギョンジュンとミニョンもまたお互いに特別な人だった。


この伯母がナビの母の言葉として語った言葉が、このドラマの出発地点だとすれば、とてもよくできている。みんな「特別な人」を見つけることができて、一緒になれたということだ。


ドラマから離れて、現実世界でもこの言葉はそうである。ただ優しい人を選んで恋愛するんじゃなくて、「特別な人」と恋愛をすることだ。もちろん、悪い人や優しくない人と恋愛をしろと言っているわけではない。

自分にとって「特別な人」を心から愛して好きになることだ。そして、お互いが正直になって、真剣に恋愛することだ。


このドラマから大きなテーマを取り出すとすれば、以上のことだと私は思う。

また、このドラマはキスシーンが多めだ。そのため、出演者たちのキスシーンを見るためにドラマを見ている人もいるとは思う。日本の韓国ドラマファンには理解してもらえると思うが、韓国ドラマのキスシーンは綺麗だ。日本ドラマだともっとキスシーンはあっさりしているが、韓国ドラマはだいぶ濃厚だ。しかし、汚くない。ため息が出るくらい素敵☆☆と思えるシーンもある。


ここまでが見終わってすぐの感想だ。ちなみに今は「賢い医師生活2」を引き続き見ているだけで、複数の作品を同時進行で見るのはこれにて一旦休止になる。「賢い医師生活」の更新を楽しみに今週は過ごそう。

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