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百科事典が届いた!

2020年2月頃に私自身が修士論文で研究対象として扱っていた人びとの古典的な研究から現在の研究までをひとつにまとめた百科事典が出版されていた。

それが欲しかった。


しかし、定価で€299/$359だから、およそ4万円だ。


個人で買える値段ではないし、個人で買うものでもない。

本代や資料代が天から降ってくるわけでもないから買えない。大学の図書館に推薦したかったが、できずに修了してしまった。地域の公立図書館は専門書を推薦しても、公共性が低いため受け入れてはもらえない。


確かにこの値段になるのはよくわかる。

全部で978ページもあるし、書いている人たちもこの研究の中では「この人!」という感じの人が書いてるし、そもそも一般向けで広くいろんな人に手に取って読んでもらいたい!と思って書かれた類の本ではない。自ずと値段は高くもなる。


しばらくどうやって手に入れようか考えていたが、ついにその時がきた。

コロナ禍でお世話になっている所属先の附属図書館に推薦をだしてみたのだ。

ボスのお力添えもあり、私はなんでこんなに悩んでいたのか?と思わされるくらい、あっさり推薦は受け入れられた。


そして、この前の日曜日。

ついに私の元に百科事典が届いた!

日本でこの百科事典を手に取った唯一の人であるかもしれない。

少なくとも、この百科事典が日本国内の図書館に入ったのは初だ。OPACで検索にかけたら、今の所属先の附属図書館しかヒットしないだろう。(国会図書館はどうだかわからないが。)



昨日から百科事典を読んでいるのだが、これが本当に面白い。

諸々の小さな頼まれごとをやっていたこともあって、自分の研究は開店休業状態だった。それもあいまってか、本当に楽しい。

勉強不足が身に染みるがコツコツ読み進めていきたい。


研究は楽しい。学問はいい。


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