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#現代社会

韓国ドラマ「D.P. -脱走兵追跡官-」:いじめを黙認することの罪。

韓国ドラマ「D.P. -脱走兵追跡官-」を見た。疾走感溢れるドラマで、全6話あっという間に見終わった。いじめのシーンは刺激的だが、1話を見終わればいつの間にか最終回になっている。一気見推奨だ。 あらすじD.P. とは憲兵から選ばれた脱走兵追跡官のことで、軍務を離脱し脱走した兵士たちを連れ戻すことを任務としている。二等兵アン・ジュンホ(演:チョン・ヘイン)と先輩で組長のハン・ホユル(演:ク・ギョファン)のふたりがバディとなり、脱走兵を探しだす。アン・ジュンホは任務を通して、脱

韓国ドラマ「ムーブ・トゥ・ヘブン」:大きなテーマと小さな問題

ドラマ「ムーブ・トゥ・ヘブン:私は遺品整理士です」を見終わった。 1話が50分程度で全10話なため、気がついたら最終回を迎えていた。最終回の最後が次につながってもおかしくない感じだった。シーズン2があったらいいな。 なるべくネタバレをしないように気をつけて思ったことを書こう。 韓国ドラマ好きな方や社会派ドラマが好きな方には是非見てほしい。 あらすじアスペルガー症候群のグル(タン・ジュンサン)と刑務所から出所直後にグルの後見人候補になった叔父のサング(イ・ジェフン)。2人は

映画『82年生まれ、キム・ジヨン』を見て−なにかに心動かされること

私の住んでいる地域では、この映画は大きな映画館ではなく、厳選された映画を放映している小さなシアターで公開していた。いつ行っても空いていて、席番号の指定もない、予約もない、感染症対策で人数制限をしていたがその人数に達することもない気楽な映画館だ。ただただ潰れないでほしい。 映画『82年生まれ、キム・ジヨン』さて、先日、映画『82年生まれ、キム・ジヨン』を見に行った。 原作の小説は日本でもベストセラーになった。本屋の特設スペースに平積みされ、いまだかつてこんなにも韓国文学が日

ドラマで描かれる韓国/北朝鮮の「監視」:韓国ドラマ「愛の不時着」

これまでAmazonプライムビデオで韓国ドラマを見ていたが、ついにNetflixを見るようになった。そして、話題の「愛の不時着」の1周目を無事に見終わった。 生活描写の部分が細かいために韓国と北朝鮮の暮らしがドラマから垣間見えたような気がした。その中でも最終回までたどり着いて、ドンと心にきたのは韓国と北朝鮮の「監視」の描かれ方だった。このことについて、北朝鮮側、韓国側のドラマ内での事柄を述べ、その後まとめとおまけとする。 *写真はgoogle画像検索から拾っています。K-