マガジンのカバー画像

参照文献*本と映画とドラマと

52
何かを見たときの覚書。
運営しているクリエイター

2021年5月の記事一覧

韓国ドラマ「ムーブ・トゥ・ヘブン」:大きなテーマと小さな問題

ドラマ「ムーブ・トゥ・ヘブン:私は遺品整理士です」を見終わった。 1話が50分程度で全10話なため、気がついたら最終回を迎えていた。最終回の最後が次につながってもおかしくない感じだった。シーズン2があったらいいな。 なるべくネタバレをしないように気をつけて思ったことを書こう。 韓国ドラマ好きな方や社会派ドラマが好きな方には是非見てほしい。 あらすじアスペルガー症候群のグル(タン・ジュンサン)と刑務所から出所直後にグルの後見人候補になった叔父のサング(イ・ジェフン)。2人は

映画「ファーザー」:混乱を体験する

レイトショーの時間帯に映画館に行くのが好きなのだが、こんなご時世だから気軽に映画館には行けなくなってしまった。「ふらっと映画館に行く」なんてことはもう昔の話なのかもしれない。 「ファーザー」を観に行った。このnoteは鑑賞直後の感想だ。私がもっと年齢を重ねたり、立場が変われば考えることも変わるだろう。*以下ネタバレ 映画を見に行く前日夜にたまたま映画を紹介するテレビ番組で「ファーザー」を見かけた。その中で印象的だったのは、映画を見ている側が"認知症"になっているように混乱

韓国ドラマ「ヴィンチェンツォ」:腐ったリンゴと凹んだヤカン

「ヴィンチェンツォ」を見終わった。完全なるロス状態だ。2PMもたくさん検索したし、5月7日のソン・ジュンギ氏のYouTube配信も見た。「知ってるお兄さん(아는 형님)」にチョン・ヨビン氏が出ている回も見た。もし登場人物の中で誰かになるなら、チプラギの事務長さんかピアノ学院の院長になりたい。 あらすじイタリアマフィアの顧問弁護士(コンシリエーリ)ヴィンチェンツォ・カサノは、雑居ビル「クムガ・プラザ」の地下に埋めた金塊を掘り起こすためイタリアから韓国へ向かう。金塊を取り出した