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女優・山田杏奈「木村拓哉さんや満島ひかりさんからの学びも多く、刺激的な撮影の日々です」

#11 山田杏奈(前編)

旬まっ盛りな女優やタレントにアプローチする連載focus on!ネクストガール

山田杏奈(やまだ・あんな)。2011年『ちゃおガール☆2011オーディション』でグランプリを受賞。『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』(2016年)で映画初出演、『ミスミソウ』(2018年)にて映画初主演を果たす。その後も映画『ひらいて』『彼女が好きなものは』(2021年)や『書けないッ!?~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~』(テレビ朝日/2021年)など、数々の映画やドラマへ出演を重ね、現在放送中の連続ドラマ『未来への10カウント』(テレビ朝日/毎週木曜よる9時~OA)では、ボクシング部員・水野あかり役を演じている。まずはそのドラマの話題から……。

初挑戦のボクシング

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──『未来への10カウント』の撮影現場はどんな感じですか?
 
山田 クランクインして3週間経ったくらいなんですけど、すごく和気あいあいとしています。私は高校生チームで、ボクシング部の部室だったり、学校とか家とか、そういうところで撮影しています。木村(拓哉)さんにもすごく引っ張ってもらっていて、楽しくやっています。
 
──ボクシングを実際にするシーンも撮ったりしています?
 
山田 はい。まだ試合形式ではやっていないんですけど、サンドバックを打ったり、シャドーボクシングをやったり、そういうところは撮影しています。
 
──今までボクシングのような格闘技をやった経験は……?
 
山田 今回が初めてで……。10月くらいから、ちょっとずつ練習に入らせてもらったんですけど、やっぱりめちゃめちゃ疲れます。1時間の練習で「もう無理!」って感じになっていたんですけど、今はもうちょっと長くできるようになってきました。私自身は運動をまったくしないので、本当に今までで一番ちゃんと運動しているかもしれません。最初のころよりは体力もついてきました。
 
──今後、もっと激しく動くシーンが出てくる可能性もありますよね?
 
山田 あります……ね(笑)。

「木村拓哉さんのおかげで、和やかだけどダルっとしすぎない撮影現場です」

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──実際に出演者の皆さんと顔合わせをしてみて、どうですか?
 
山田 そうですね、初めましての人が多かったんですけど、現場の雰囲気は、チームで作っているっていう感じです。それこそお芝居に対しても、こうしたらどうでしょうか?みたいな話が飛び交っているような現場です。
 
──ご自分でも何かアイデアを出されたりします?
 
山田 私は、どうですかね……「役として考えるとこのセリフはこうなんですけど」のようなことだったりとか。あとは、高校のボクシング部員のみんなと、余白の部分……始まる前やあとはどうしてるんだろうね?みたいな話はしています。
 
──福田(靖)さんの脚本を演じるということでは、昨年のドラマ『書けないッ!?』(テレビ朝日)以来だと思うのですが、どうですか?
 
山田 そうですね。福田さん脚本のドラマにまた出演させてもらうのはすごくうれしくて、やっぱりテンポ感がすごくいいなという印象です。今回も、熱い話でもありつつ、テンポ感もあるストーリーなので、福田さんの脚本だなあと感じながら、日々撮っています。
 
──撮影していて、仲よくなった俳優さんはいらっしゃいますか?
 
山田 そうですね、みんなけっこう仲がいいです。ボクシング部は、坂東(龍汰)くんが元から知り合いだったんですけど、初めて一緒になったのは3、4年前くらいで。今回、久しぶりに現場で一緒になって「ここはこうするからこうしようよ!」みたいなことをすごく話してくれるようになっていました。そのほかの人も、友達の友達みたいな感じの人がお互いいたりして。
 
先生チームで関わりが多いのは、やっぱり木村さんと満島(ひかり)さんなんですけど、おふたりもボクシングのことを教えてくださったりとか、芝居に関しても「ここをこうしたらどうかな?」みたいな提案をしていただいたりとか。撮影の合間もみんなで話していることが多く、すごくいい雰囲気で撮っています。

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──山田さんの、現場でのテンションはどんな感じですか?
 
山田 今回、私は役的にそんなにわいわい騒げるタイプじゃないので、そこが難しくて。ちょっと難しいんですよね。一緒に騒げる感じだったらいいんですけど……。
 
──騒いじゃうと、撮影に入ったときにその関係を引きずっちゃう。
 
山田 そうなんですよね。だから(役の)あかりとしているときは、あまりわいわい行き過ぎない人でいようと思っているので。
 
──主演の木村さんとは、一緒にやってみてどうですか?
 
山田 今回初めてお会いしたんですけど、やっぱりすごくプロだなって思います。現場でも本当にいろんなところを見ていらっしゃるし、ボクシングのことに関してもいろいろ教えてくださったりとか、お芝居のことを教えてくださったりとか。すごくリーダーシップのある方だなって思いました。

現場も木村さんのおかげで、和やかだけどダルっとしすぎずというか。そういうバランスがすごくよくて……それもたぶん木村さんが統率を取っていらっしゃるからだと思います。
 
──木村さんの作品で好きな作品はなんですか?

山田 『ロングバケーション』(フジテレビ/1996年)です! 2年前くらいに全部観ました。『HERO』(フジテレビ/2001年・2014年)も好きです。

芝居を楽しいと思えるようになるまでには時間がかかった

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──演じるということを意識し始めた、演じることをやりたいと思い始めたのは、いつくらいですか?
 
山田 私がこの仕事を始めたのは10年くらい前なんですけど、最初は女優さんになりたくて入ったわけじゃないんです。オーディションだったんですけど、(ニンテンドー)3DSが欲しくて応募して受かって、そのままこの世界に入ったという感じだったので。

お芝居が楽しそうとまでは思っていなかった時期が何年もあって、芝居が楽しいと思えるようになったのは、実際に現場で演じるようになってからで……“演じる”っていうのは、ほかの人をやるわけだし、変な仕事だなと思うときもあるんですけど、やっぱりその他人をやれるおもしろさみたいなのがわかってきたときに、楽しいなと思い始めた気がします。
 
──最初にやった演技を覚えていますか?
 
山田 最初にやった演技は、オーディションで初めて受かったドラマです。でも、そのときは演技というより、病室に寝ているだけで。本当にそういうちょっとだけみたいなところから始まりました。最後に何かひと言だけしゃべるセリフがあったんですけど、それがもう難しくて言えなくて、どうしよう……となっていた記憶はあります。
 
──ドラマで演技するときと映画の現場とでは、何か違ったりしますか?
 
山田 そうですね。けっこう違うなと思うことも多くて。やっぱり映画のほうが時間をかけて撮れるんですよね。なので、一個一個向き合って、作っていく時間っていうのは、たぶん映画のほうが多くて。ドラマの場合は、逆に1日で何個もいっぱいやるので、そこはまた違った集中力がいるなという感じがしますね。
 
──今までいろいろなジャンルでの演技をしてきたなかで、まわりの方から、山田さん自身と感じが似ているねとか、逆に、違っているねと言われる作品はあったりします?
 
山田 どうですかね……役の感じですよね?
 
──たとえば『書けないッ!?』で演じた吉丸絵里花役は、どうですか?
 
山田 『書けないッ!?』での役は、けっこう自分に近いほうだと思います。というのは、私自身にも弟がいて、両親ともフランクに仲がよくてという家庭だったので、そこは絵里花という役に近くなっていたんじゃないかなって思います。でも、話しているトーンとかは『ひらいて』で演じた(木村愛)役が私本人に近いです。取る行動は全然違いますけど(笑)。
 
──映画『彼女が好きなものは』で演じた三浦紗枝役は……?
 
山田 あれはけっこう作っています。監督と話して、もっと私よりフワフワしているというか。明るくて、最後のほうではけっこう自分と近いところもあるんですけど、見え方的にはちょっと違うかな?と思います。

憧れの女優・満島ひかりさんから学ぶこと

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──この人みたいになりたいなとか、すごいなと感じる女優さんはいらっしゃいます?
 
山田 私、こういう質問をされたときには、もう5、6年ずっと満島さんと答えていて。今回のドラマで初めてご一緒したんですけど、やっぱり間近で見ていても本当に満島さんのお芝居が好きで……この間もご本人に「大好きなんです」って言ったんですけど(笑)。本当に今回ご一緒できて、毎日がすごく刺激的な撮影ですね。
 
──満島さんの作品で好きな作品はなんですか?
 
山田 『川の底からこんにちは』(2009年)は好きです。『愛のむきだし』(2008年)も好きですし、あとは『カルテット』(TBS/2017年)も好きです。
 
──満島さんとは、今回の(あかり)役について何か話したりしましたか?
 
山田 私の演じるあかりは、サンドバックを殴るシーンがあるんですけど、その見せ方のアドバイスをいただいて。アドバイスをいただいた上で、1日撮り終わったあとに「今日の演技は、すごく素敵でした」と言ってくださって……「わーっ!」てなりました(笑)。すごくうれしかったです。
 
──山田さんが演じる、あかりさんがフィーチャーされる回が第3話とお聞きしていますが、見どころはどのあたりでしょうか?
 
山田 はい。あかりの強くなりたいという思いにはどのような背景があるのかが明らかになる回です。木村さんが演じる桐沢(祥吾)コーチ、満島さんが演じる折原(葵)先生と、より深く関わるなかで、彼女の持つ強さを大切に演じさせていただいてます。

取材・文=鈴木さちひろ 撮影=時永大吾 編集=龍見咲希、中野 潤

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山田杏奈(やまだ・あんな)
2001年1月8日生まれ。埼玉県出身。『ちゃおガール☆2011オーディション』でグランプリを受賞。映画『ミスミソウ』(2018年)にて映画初主演を果たす。その後も映画『ひらいて』(2021年)や『HOMESTAY』(Amazon/2022年)など、数々の映画やドラマへの出演を重ね、この先も『17才の帝国』(NHK/2022年5月)の放送や、舞台『夏の砂の上』(2022年11月)への出演を控えている。
▼ドラマ『未来への10カウント』第3話(テレビ朝日4月28日・木曜よる9時~)
2カ月後のインターハイ予選で、強豪校を倒すという目標に向かって走り出したボクシング部。そんななか、ボクシング部のコーチ桐沢祥吾(木村拓哉)に、唯一の女子部員・水野あかり(山田杏奈)が「ケンカで勝てるボクシングを教えてください」と、思い詰めた表情で訴えてくる……。

【インタビュー後編】