見出し画像

【社内研修におすすめ】進行性思考 その3




みなさんこんにちは。ワイズヒューマン@ニシムラです。
3回目の進行性思考です!

なかなか「社会人20年目シリーズ」にPVで追いつけないのでタイトルに【社内研修におすすめ】と追記してみました。この小さな変化で結果が変わるのか楽しみです。

進行性思考は「もう一歩チーム全体の揚力を上げていきたい」とか「スピード感があと少し欲しい」と思っていらっしゃる組織におすすめする理論です。前回記事も含めてぜひ見ていただけると嬉しいです!

〜前回記事 進行性思考 その1
〜前回記事 進行性思考 その2


では今回は、以下の目次に沿って進めます。

進行性思考を構成する3要素

1)話の本質を掴む事
世の中は大なり小なり、会話、やり取り含め「話」で溢れている。「話」の本質を掴む事ができれば、その後の思考はよりスムーズになる。

2)くみ取る力
相手、第三者の「話」「情報」の中には「本質」以外にその人の「想い」が存在する。心にあたる部分をくみ取る事ができれば、判断、回答の擦れ違いが生まれにくく、認識相違の幅は最小化できる。

3)伝える力
頭の中のイメージや考えを「言語化」「ビジュアル化」して相手、第三者に明確に伝えるスキルの事。

これら3要素をうまく組み合わせたり、それぞれのスキルをあげることで進行性思考が養われていきます。では一つ一つを分解して解説します。
これらも結構長くなるので、今回の記事は”1)話の本質を掴む事”について取り上げます。

話の本質を掴む事

対話相手の話の本質。いわゆる「相手が真に伝えたい事」を掴むために、まずその周りを言語化してみます。

話しの進め方には人それぞれ多様性がありますよね。
①結論から話す人
②もったいぶる人
③結論が見えない人
④別の話題に変わっていってしまう人
などなど・・・様々な話の進め方をする人がいる一方で受け取り手はその本質を正しく具体的に掴み取る必要があります。常に。

その中で本質を掴むとはどんなことなのか。ある日の感話のリレーを見てみましょう。

(例)ある日の感話

 あるTVでgoogleの社内の様子をレポートするプログラムを見ました。社内はとても清潔で独創性に溢れていて、クリエイティブな事を生むスタッフが”ストレスを感じない”というレベルではなく、”新たなクリエイティブを生み出せる環境にしたい”という想いであふれている環境でした。新たなESの考え方ですね。

しかし、自分の目に留まったのはその素晴らしい環境の中の取り組みの一つでした。「シリアルバー」と言って、スタッフが好きなシリアルとミルクを混ぜで食べられるようにポットと共に準備されていたのです。
ただ、私はそれを見たときに、「このシリアルの管理はだれがしているんだろう。」「ミルクの賞味期限はだれがチェックしているんだろう。」と思いました。きっとこの素敵な環境を陰で支えているスタッフが居て、シリアルもミルクもいつも清潔で新鮮な状態に管理しているのではないかと思いました。

考えると我が社でも同じ事が言えます。皆が使う給湯のシンク、コーヒー紅茶の補充。氷のチェックなど、総務スタッフが毎日のルーティンとして日々管理してくれています。だからこそ私たちは、清潔で美味しいコーヒーを毎日口にする事が出来ています。
私は感じました。なんだ、googleも我が社もちっとも変わらないじゃないか。そしてこう思ったのです。「世界はそんなに遠くないな」と。世界のTOP企業が出来ている事が、私たちでもできているんだ。うちって素晴らしい会社だなと。今日もみんなでそんなやりがいに気づいて、認め合える一日にしていきましょう!

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

ありきたりなTV番組の感想でしたが、素晴らしい気付きだと感心しました。

そしてこの感話に対する他社員のレスが以下の通りです。

●Aさん
「googleの社内を私も見たいと思いました。ES(従業員満足)がCS(お客さま満足)に直結すると言われている中、具体化できている事に感激しました。良い策を私も考えたいです。」

●Bさん:
「世界はそんなに遠くない。という言葉、響きました。自分も日頃やっている事がどんな事につながって、誰の役に立っているのか、考えても分からない事がありましたが、自分は世界と戦っているんだと思います!(笑)

私も総務の方が仕事場の環境整備をやってくれているという事に改めて気づくと共に、社内の掲示物など、確かに自分も日々の更新などでアピールする事は頑張っていたと思います。 今後は社内のいろんなところに目を見張り、 誰かがやってくれている事に感謝をできるようになりたいと思います」

感話からの気付き

上記は実際にワイズであった朝礼の実際のやり取りです。まず、この感話を話した彼に、この話の本質を私がインタビューしてみました。
するとこんな話を教えてくれました。

「この話で伝えたい事は3つありました。
①環境とはストレスフリーを目指すのではない、よりクリエイティブを助長するものでなければならない
②総務スタッフへの感謝という気付き。そして、誰かがやってくれる事への感謝を持とうよ
③googleはそんなに遠い世界じゃない!俺たちもやれてるんだ!
という事です。自分たちがやっている事を認めてあげたいという想いが強くありました。」

この話より、今回の感話には3点の本質が隠れている事が後から分かりました。
感話のリレーを行ったAさんは1番目の本質に気づいて、自分がやりたい事を具現化するために動き出すことになっていきそうだし、Bさんは2番目と3番目の事に気づいているので、感性豊かな人間関係の深い部署になっていきそうだと思いました。

このように話の中には本質が隠れていて、その本質の捉え方も違いが出るものだという事が分かります。
この本質の発信の仕方を正しく具体的に行い、ブレる事なく捉える事ができれば、その後のやりとりはとても効率よく、成果に直結する動きができると思うのです。

普段の意識は?

では、感話のようにトレーニングの一環として余裕を持てないような普段の会話の中、受信側と発信側とは本質を意識して捉えられているのか。相違が出ている場合それ気づけているのでしょうか?
もちろん本質が合致している場面ばかりを望んでいるのではないのですが誰かの言葉を受信した時に本質を探る癖、そして、その本質を正しく発信できる伝え方。そのようなスキルを身に着けたいという意味合いがあると考えています。

ただし、本質全部に気づくためには話を聴くだけでは非常に難しいですよね。普段からその人の事や人となりを高いレベルで理解していないと中々に容易な事ではないものです。実際に私も感話を行った本人にヒアリングを行わなければ、彼の思考を把握する事はできませんでした。では、どうすれば本質に気付き、近づく事が出来るのでしょうか。

その行為こそがヒアリングです。会話の中で質問したり、伺いを立ててみること。そこに本質に近くヒントがあります。

今回はここまで!
まとめます。

まとめ

++++++++++++++++++

■進行性思考は3つの要素で構成されます

■一つ目は「話の本質を掴む事」です

■話の本質を正しく掴む事で受信者と発信者の認識相違は抑制されます

■ただ、話の本質を掴むのはすごく難しい!

■本質に近づくポイントは「質問力」にある

++++++++++++++++++

次回は質問力について掘り下げていきたいと思います!飽きずに見ていただけるように今後もがんばります!

ワイズヒューマン@ニシムラでした!







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?