これが嘘にならないように
4月になった。4月1日。週の始まりとともに新年度が始まる。
長い長い旅路のスタートを切ったような、そんな感じがする。
心機一転と深く息を吸い込むも、吐き出す時はどこか3月の別れの寂しさを加えてしまい、吐く息は心なしか重たさを帯びているように感じる。
4月1日はエイプリルフール。ほんのちょっと、人を傷つけないような嘘をついてもいい日。ただ、それは午前中までのことで、これを書いている午後にはもう、ほんのちょっとの嘘も、効力を失う。
書いたことが嘘にならないように。
ちょっとだけ心に決めた、決意表明のようなものを少し。
三日坊主を恐れないように。
いろんなことにチャレンジしてみる。興味を抱いた事柄に対して少しでもアクションを起こしてみる。検索ボックスにキーワードを入力するだけでもいい。書店に行って本を手に取ってみるでもいい。実行できなくても、たどり着くまでの行程を調べて見るのもいい。継続して取り組みたいことも、まずは始めてみる。ちょっとの“できた”を積み重ねる。そのために三日坊主を恐れないし、ハードルだってうんと下げる。とにかく、やってみる。
自分が自分でいることを忘れないように。
いろんな話を耳にする。いいことも悪いことも。たくさん話を聞けば聞くほど自分の考えや受け止め方が不安定になる。悪い空気に引きずられそうになるし、不安に潰されそうになる。“〜しそう”に追い込まれないようにする。起こっていないことに、取り込まれないようにする。起きてしまったら、その後の行動に意識を向けて最善を尽くす。今できることを最大限できたのならば、まずはそこでひと区切り。落ち着くことを覚える。
自分が自分でいるために,過度に人と比較しない。人のことを見すぎない。それぞれに感じ方,考え方のものさしを持っていて、それぞれ目盛りの幅が違うのだ。ものさしの目盛りは、それぞれがそれぞれの経験で刻んでゆくものなのだと思うから。自分のものさしを強要しないし、ひとのものさしを否定しない。自分は,自分。自分が自分でいる。
丁寧に、より丁寧にすることを忘れないように。
仕事に対しても,人に対しても,丁寧でありたい。社会人としての経験を重ねてきた。初めてのことも,これまでの経験と関連付け,持っているスキルを活用してやり通すことができた。「なんとかなる」と慎重さを少し欠くことがある。そんなときこそ,丁寧でありたい。
資料の作り方,メールの送り方,準備にかける時間,見直す回数,ブラッシュアップにかける時間。今までよりも時間をかけなくてもできることこそ,改めて丁寧にしていきたい。
あいさつの仕方,お願いの仕方,伝えるべきことを伝えているか,相手を思って関われているか。人との関わりがあっての仕事,人とのつながりがあっての仕事。人が関わるからこそ,自分のできることを,丁寧に,より丁寧にやっていきたい。
瞬間の出来事を,残しておけるように。
いいな。と感じたものを残せるように工夫したい。目でみたものを,耳できいたことを,からだで受け止めたことを,心で感じたことを,頭で考えたことを,あとで振り返れるように残しておきたい。残し方は模索中。
いつか好きだったドラマのワンフレーズを残したメモを見つけたとき,自分が好きだったこと,そのときに思っていたことが一気に駆け巡った。思い出すことが,良かったことばかりとは限らないけれど,思い出して振り返るということは,悪くない。脳内メモリに限りがあるからこそ,それ以外の方法で振り返れるように残しておきたい。
今日はエイプリルフール。
「まぁ,嘘ですけど。」とは言わずに。それが嘘か明らかになるのは,ずっと先かもしれないが,少なくとも,嘘にならないように。
今年度も,こんな感じで。
では,また。
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