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3.14イチゴキュウニ

今日は3月14日,ホワイトデー。
でも私はホワイトデーよりも,"円周率の日"の印象が強い。3.14の数字の並びを見ると,そう思わずにいられない。
日本数学検定協会では"数学の日"と制定している。


数学は,好きな教科の1つだった。
社会人になった今も,時々数学の問題を解く。共通テスト,高校入試,検定の問題と,数学に触れる。
「めちゃくちゃ数学ができる。」というわけではない。でも,「もう数字も見たくもない。」というほど嫌いでもない。それぐらいの距離感で,数学と関わり続けている。

私と算数・数学との出会いは,公文式。
始めたときのことなんて,とうの昔でもう覚えていない。ただ,楽しくプリント教材を解いていたことは覚えている。公文式のおかげで計算問題が得意になったという作文も書いた。

小学校の算数で,躓いたことももちろんあった。
小数の割り算,小数点の場所がずれちゃって,なんでそうなるのかわからなくて,訳が分からなくなった。
割合,速さ,今求めなくちゃいけない値が何か,どの量を使って計算すればいいのか,頭がこんがらがった。

中学校の数学,図形が苦手。
相似,比,「この三角形は元の三角形の3/5だから…辺の比を使って…」ますます頭はこんがらがった。

高校数学。ますますわからないことがたくさん。目も当てられない点数を取ってしまったこともある。どんなに解説を読んでもわからなくて,地団駄を踏んだこともある。

解けなくてもどかしい思いもした。嫌いになるきっかけもたくさんあった。
それでも私が数学と関われている理由。好きな理由。いや,正確には『嫌いにならなかった』理由。
それは,素敵な数学の先生との出会いだった。

高校の時の数学の先生たち。特にお世話になった先生(愛称:いまちゃん(仮称))の存在は大きかった。
わからないことがあると,いまちゃんに聞いた,聞いて聞いて聞きまくった。何度も聞くのに,いまちゃんは毎回丁寧に答えてくれる。問題を見ると「あー,この問題ね,難しいのよねぇ」と,難しいこと,解けないもどかしさを共感してくれた。
何より印象に残っているのは,いまちゃんが数学を楽しそうに解いていることだ。授業で問題を解くときに途中の計算が間違っていたら,「あら,間違っちゃいましたね」とかわいい声で言いながら,ササッと計算をし直す。難しい問題を解くときは,「んー,ムズカシイですねぇ,こんな方法はどう?あの方法は?」と一緒に試行錯誤しながら解いていく。
いまちゃんが数学を解く姿は,決して辛そうに見えない。
難しい問題も,なんだか楽しそうに解く。
そんないまちゃんの姿を見たから,私も数学を,苦しみながら,でも楽しんで解いてきた。
いまちゃんの他にも,高校時代にはたくさんの数学の先生にお世話になった。どの先生も,何度質問してもいつも丁寧に答えてくれた。

楽しめる距離感で数学と関わることができた。
それが,いまも数学と関われている理由だろう。
大学数学レベルの数学も,いつかじっくり勉強してみたいな。

数学と私の距離感のはなし。
またかきます。

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