見出し画像

精神疾患でまともに外出もできない人は踏み台昇降をやろう


散歩のハードルは思ってるよりも高い

精神疾患になった人に対して、社会復帰への第一歩として散歩を勧めるケースがよく見受けられます。
特に朝の散歩(通称朝散歩)は、セロトニン分泌を促すため、その効果は向精神薬と同等の効果があると一部では言われています。

科学的に効果が立証されている朝散歩ですが、思ってる以上にハードルは高いです。
以下に私が朝散歩が難しいと思う理由を挙げていきます。

近所の人にジロジロ見られる

私が田舎住みだからかもしれませんが、全く歩いている人はいません。
ときどき犬の散歩をしている人を見かけるくらいで、早朝から散歩している人は皆無と言っていいくらいです。
故に、早朝から散歩すると不審者の如く近所の人からジロジロと見られるのです。

自称社交不安障害の私にとっては、これは耐え難い苦痛です。
堂々と歩けばそんなことは気にならなくなるのかもしれませんが、私を始め、メンタル的に不安定な人にとっては難しいのです。
帽子を深く被って、サングラスをかけて、マスクをした状態じゃないととても表を歩けません(逆に怪しまれそうですが)。

散歩コースがある公園があるにはあるのですが、5kmほど離れているので行くまでに疲れてしまいます。
「たったの5kmでオーバーだな」と思われたかもしれませんが、引きこもりの体力の無さを侮ってはいけません。
おそらく元気な80代のほうがまだ体力旺盛だと思います。

そんなこんなで、結局家の近くを散歩するしかないのです。
本当に都会人のように少し変な人がいてもスルーして欲しいものですが、やはり田舎だと厳しいですね。
私は近所の人の名前も顔も一切知りませんが、親は家族構成やら勤め先やら通っている学校まで知ってて本当に気持ち悪いと思います。

みだしなみを整えるのが面倒

一応人の目があるので、散歩をするときはそれなりの格好をしなければなりません。
寝癖のついたまま、寝間着で外出することは流石に憚られるので、それなりに準備をする必要があります。
と言っても私は男なので大してやることはありませんが、それでも面倒なものは面倒です。

とりあえず寝癖を直して、顔を洗って、動きやすい格好に着替えるだけですが、これがなかなかエネルギーを消費します。
普通の人には理解できない感覚だと思いますが、こんな簡単なことも面倒臭く感じてしまうのです。
脳の報酬系が完全に壊れているので、スマホいじりに没頭してしまうのです。
気付いた頃には登校の時間、出勤の時間が来てしまい、朝の快適な時間は終わりを告げます。

やっぱり朝散歩を成功させるためには、前日夜から準備をしておく必要がありそうです。

ひたすら歩き続けるのは思ってるより苦痛

ひたすら歩き続けるのは想像以上に退屈です。
代わり映えのない景色をひたすら見続けるのは、スマホに脳を侵された者にとっては暇でしかありません。
ついついスマホを見たくなってしまいますが、歩きスマホは危険ですし、何より運動効果が減少してしまいます。

初めのうちはデジタルデトックス効果があってとても穏やかな気持ちになれるので良いのですが、次第に飽きが勝ってきます。
ラジオや音楽を聞きながら散歩をすれば多少気は紛れるかと思いましたが、イヤホンをしながら歩くと周囲の音が聞こえず危険です。
私は自転車に何度か轢かれそうになりました(一応歩道なのですが)。

歩くことそのものが楽しいと感じる人は問題ないと思いますが、私のように渋々と歩いている人にとっては死活問題です。
習慣化するまでに3週間はかかると言われていますから、やはり運動は楽しく継続できるものでなければなりません。

踏み台昇降のすすめ

そんな方におすすめなのが踏み台昇降です。
踏み台昇降とは、20〜30cm程度の台を上り下りするだけの簡単な運動です。

この踏み台昇降運動の最大の魅力と言えば、やはりながら運動が可能な点でしょう。
音楽やラジオを聞きながら、あるいはYouTubeやアマプラビデオを見ながら有酸素運動をすることができます。
気がついたら30分経っていたということはザラです。

そしてこの踏み台昇降の運動強度は、台の高さやペースにもよりますが、基本的には散歩よりも高いです。
実際にやってみれば分かると思いますが、見た目以上にきついです。
有酸素運動でありながら、太ももの筋肉を酷使するので、筋トレ効果も期待できます。

注意点

そんな踏み台昇降ですが、いくつか注意点があります。

まず、足音が結構うるさいです。 
一軒家なら問題ないかもしれませんが、集合住宅だとまず苦情が入るレベルだと思います。
下にマットを敷いたりすれば多少はマシになるかもしれませんが、それでも結構音が響きます。

あとは、踏み外すリスクがほんの少しだけあります。
真面目に取り組んでいたら問題ないと思いますが、ながら運動だと足を踏み外して怪我をしてしまう可能性もゼロではありません。
20cm程度ならほとんど心配無用ですが、30cm以上になると細心の注意を払う必要がありそうです。

最後に、踏み台が結構場所を取ります。
上記のアマゾンリンクから買える商品は、私も持っていますが、思ったよりも大きいです。
成人男性がちょっと横になれるくらいにはデカいです。
なので収納スペースにゆとりがない人は少し考えたほうが良いと思います。

しかし逆に言えば、その分安定感があると言うことです。
また多少雑に運動しても踏み外すことが少ないということですから、一長一短ですね。
私は買って良かったと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?