徳島ヴォルティス_2023新体制発表会_前編


2022シーズン、終盤に19戦無敗という驚異的な追い上げを見せ最終節をPO圏内で迎えることができたものの、山形との直接対決にあっけなく敗れ終戦となった徳島ヴォルティス。
それでも確かな積み上げを実感し「さぁ来季こそは」というところでのダニエル・ポヤトス監督の退任。オフシーズンも何やら雲行きが怪しいと思っていたのもつかの間、スペイン1部で現在3位につけるレアル・ソシエダのトップアナリストであるBeñat Labaien新監督の就任およびレアルソシエダとの業務提携というBigニュースが入ってきた。その後も将来を嘱望された期待の若手のレンタル加入、スペイン化黎明期の象徴でもある渡選手の復帰、ポヤトス監督に連れられ移籍流出もやむなしと思われていた主力の残留と明るいニュースが続き、極めつけは2011年、徳島を初めてJ1の入り口まで連れっていった後、徳島から代表へ、そして世界へを体現した「俺たちの曜一朗」「ジーニアス」こと、柿谷選手が凱旋し蓋を開けてみれば過去最高とも言える戦力と注目度で開幕を迎えることとなった。正に満を持して行われた新体制発表会をYoutubeで視聴したのでreviewしてみる。

はじめに

今年の新体制発表会は徳島県最大のハコであるアスティとくしまで行われた。チーム陣容が大きく注目を集めたことに加え有観客での開催が3年ぶりということもあって入場チケット(無料)1800枚は完売。当日は数時間前から入場の待機行列が出るほどの盛況ぶりだったようである。

オープニング

昨シーズンのスタジアム周辺の様子から試合のハイライト・・という内容のオープニングムービーで開幕。尺は1分40秒と短め。ムービー終了後、ステージがライトアップされる。ステージにはすでに椅子が並べられていて中央に司会のJRT 榎本アナとNHK(?) 及川アナ。司会は昨年と同じコンビ。並べられた椅子に座ったまま、始まったのに寝ているというヴォルタくんの小ネタも入る。
開幕まずゲストとして呼ばれたのは今季もスタジアムDJを務めることが発表された平野氏。榎本アナのフリからエエ声での「ゴーーーーーール」も披露してくれた。

社長あいさつ(スローガンの発表)

今年の社長あいさつはシンプルに2つのテーマについて。
ひとつはスローガン。今年のスローガンは「志士」。初志貫徹の類語とのこと。昨年から掲げているJ1昇格という初志を今年も貫徹させるということだろうか。耳なじみのない言葉だと感じたがスローガンとは毎年そういうもんだという気もする。
もうひとつはシーズンパスの価格改定について。要約すると徳島がJ1で戦った2021シーズンのJ1の平均人件費が23億、同年の徳島の人件費が17億弱なのでJ1に定着するにはJ1平均の人件費が必要と考えて6億足りない、この不足分を補う一つの手段としてJ2の他クラブと比較しても割引率の高いシーズンパスの値上げに踏み切ったとの説明。
これについては個人的に納得している。徳島はその財源をスポンサー収入が占める割合が高い。より予算規模を大きくするために観客収入を増加させるという考え方は自然なものと考える。プレゼンテーションの質はともかく「説明があった」ということは評価したい。

選手&スタッフ入場


平野DJが背番号と名前をコールした後、及川アナが一言付け加えるアナウンスの中、背番号順に舞台袖から入場。観客席をぐるっと一周してステージに戻ってくる。背番号はこの段階で情報解禁。選手はナルトトランクスの移動着ではなくクラブのジャージを着用。
田向、内田、エウシーニョ、先日加入が発表されたケサダ、坪井選手らが欠席。
コーチ陣は名前が呼ばれ壇上で一礼してそのまま整列。リリースのなかった甲本HCと中川GKコーチもここでさらりと留任が知らされた。スタッフもトレーナー他複数名が不参加。
最後にラバイン監督がスーツ姿で登場。でかっ!!

ルイズミ・ケサダ選手からのメッセージ


恒例になりつつある新加入未合流の外国籍選手からのビデオメッセージ。いかにもスペインっぽい風景をバックにスマホで自撮りしてるんだろうなーっていう画角で結構長めのメッセージ。最後に「サヨナラ」と日本語で締める。ケサダ選手も昨年のホセ選手に続き、ビデオからですら溢れ出るguapoさ

ラバイン監督の自己紹介とプレゼンテーション


冒頭に2013、2020の昇格の場面をまとめたショートムービーが流れる。
簡単な挨拶と前置きの後、プレゼンテーションはスペイン語で短く概念的なメッセージ、下に日本語訳というテキストだけのシンプルなスライド20枚使用し13分30秒間行われた。
印象に残ったのは「MI TRABAJO ES CREAR UNA IDENTIDAD DE EQUIPO, BUSCAR UN  "PORQUE"」というスライド。「buscar un "porque"」は直訳すると「”なぜ”を探す」ということになると思うが、結果に関わらずそこに理屈で説明できる何かがあるべきだという哲学を感じることができた。これまでもクラブ内で大事にされてきた価値観だと思われるが、年頭にメッセージとして出てきたのでとても嬉しかった。

特別応援大使上野優華さん スペシャルライブ

今シーズンも引き続き特別応援大使を務められることになった上野優華さんによるスペシャルライブ。徳島ヴォルティス応援ソングである「夢へのキズナ」を熱唱。昨年で活動を休止したBLUE SPIRITSのチアリーディングショーに代わってのコーナーと思われる。間奏でヴォルタくんが倒立を披露。


ここまでで会が始まって約1時間。このreviewも思わぬ長さになったので前後編形式にすることにした。続きは後編(https://note.com/lofty_blue_w/n/n97d993f376aa)へ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?