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ビットコインでトンガ沖噴火の復興支援へ寄付しました

こんにちは、オープンコラボレーションハブLODGEです。

2021年の12月、ヤフーの有志デザイナーによるNFTプロジェクト「NFTグラフィックアドベントカレンダー」を行いました。

NFT企画での収益全額を、トンガ沖噴火の復興支援へ寄付しました。寄付はすべてビットコインで行いました。
この記事では、ビットコインで寄付をおこなった背景から、そのメリットや注意点、実際に行った手順をご紹介していきます。


少しでも多くの寄付を。ビットコインを選んだ背景


今回のNFTプロジェクトの収益はイーサリアムで得ています。ビットコインへの両替、さらに日本円へ両替をした場合、両替手数料が重なってしまうため、寄付できる金額が減ってしまいます。ビットコインで寄付ができる場所を探していた折に、トンガ沖噴火の復興支援への寄付をビットコインで行った例を見つけました。

トンガへのビットコインによる寄付が始まった背景には、噴火による被害状況の深刻さがありました。海底火山の噴火でトンガの海底通信ケーブルが破損、銀行送金などのインフラも利用できない状態だったようです。唯一ビットコイン衛星キットを活用したビットコイン送金のみが機能していました。

ビットコイン推進派のFusitu’a貴族代表議員が主導し、寄付受付のアドレスが公開されていました。LODGEが寄付した取引の履歴はこちらです。
寄付金額:0.00409128 BTC(約20923円*2/16時点)


ビットコインでの寄付メリットと注意点

ビットコインでの寄付のメリットは、中間団体を挟まなくてよいのでスピーディーに行えることと、国をまたいでの送金手数料が少ないことです。

一方で注意点として、送金先が信頼できるかどうか、送金先のアドレスが有効かなどを確認する必要があります。送金履歴は全て記録が残っているため、信頼できる送金先であれば、透明性が高い取引ができます。

今回ビットコインでの寄付先が公表されていた時から時間が経っていたため、念のためFusitu’a貴族代表議員へアドレスが有効かどうか確認を行いました。2/14時点では下記のアドレスに変更されているとのことでした。


今回は少しでも多くの額を寄付するためにビットコインを採択しましたが、まだマイナーな寄付手段でもあります。確実に安心して送金したい場合は、団体を通じた寄付も選択肢として有効です。ヤフー基金でもトンガ緊急支援を受け付けています。


トンガ寄付口座に送金するまでのプロセス

ビットコインでの寄付は簡単に素早く行うことができますが、今回のNFTの収益をビットコインに両替するまでの流れは少し煩雑でした。
詳細な手続きは割愛しますが、下記のプロセスで両替を行いました。

収益のEthereum(Polygonネットワーク上)をMATIC に両替 →
MATICを仮想通貨取引所の口座に送金 →
MATICをBitcoinに両替 →
トンガ寄付口座に送金

現在は異なるチェーン同士がうまく接続されておらず、両替プロセスが少々煩雑です。今後将来的には、チェーンの繋がりを円滑にするプラットフォームの整備が期待されています。

国や制度の壁を超えて、いまよりも気軽に寄付ができるようになるとよいですね。


企画を通じて考えたこと

NFTの仕組みそれ自体も、寄付を募る側が有効に使えそうな手段だと感じます。ビットコインに比べてNFTの場合は単なるログだけでなくNFTアートなどのリッチな証明書を寄付者に付与できます。寄付の体験を豊かにする手段としてNFTはとても可能性があるのではないでしょうか。

今回の学びをもとにLODGEとしても、継続したNFTの企画を考えていきたいです。




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