52.乙卯

乙は蔓性の植物や草花
卯も春の花を表します
良い季節に綺麗に咲く花には人も寄ってきますし勢いがあるので自己中心的になりやすい部分があります…
蔓性の植物は巻きつく先や太陽の光がないと大きく育ちません。

「乙」はジグザグし物事が簡単には進まない様子でしかし蔦や藤は時間をかけて巻きつき成長する事で大木を枯らせてしまう程の力を持つので、ゆっくり着実に
熟すことで成功しやすいので、いきなり「箔」をつけてビジネスを始めると失敗しやすいです。

昨日は大木の松本でしたが
今日の乙卯は松本清張がこの生まれの人です。尋常小学校を卒業した後様々な職につき戦後朝日新聞の記者に。しかしあまり仕事もなく仲買人などアルバイトをして40代はじめからぼちぼちと作家をはじめ40代半ばから作家として頭角を表します。

太宰治と松本清張は同じ年で
ボンボンで若くして作家になり早く死んだ太宰とは違い、文学を目指したものの親の仕事と戦争に振り回されて、デビューは遅くなりました。
清張の作品は蔓が絡みつくように密に大きく広がっていく話が多くて作品にも乙らしさを感じます。

人にはそれぞれのタイミングで花を咲かせる時期があります。人生を焦る人に「同じタイミングではないよ」という例でよく同い年の松本清張と太宰をとりあげます。サッと咲いて散る花か、ゆっくり花が咲き枯れていくか。
今日は偶には遠回りもいいでしょう。
のんびり生きましょう

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