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徒然なるままに:中秋の名月さん

5年前の日記から・・・

満月のはずだけど真っ暗な雨空です。
ベランダの虫の音がチベットの読経のように聞こえてきます。
目を閉じて、頬を緩めて、意識を自由にしてやると・・・
チベットの薄く澄んだ空気に揺らぐ満月さんが見えてきます。
過去生に着地するように
地面を感じて・・・
足を感じて・・・
履き物を感じて・・・
服を感じて・・・
すると
いくつもの薬草の香りが入り交じった部屋の中で
月光薬をこねて丸めている僧侶の私も手をとめて
満月を見上げていました
いつの時代かはわからないけど
チベット医だった私と繋がって
一緒に満月を見上げながら
感謝と祝福の祈りをいつまでも捧げたのでした

もうすぐ中秋の名月さんですね。

秋のお月さまを見上げていると、身体とこころが浄化されていきます。

交感神経と副交感神経が中庸に戻る・・・あの感覚です。

頭と意識も浄化されていきます。

悪念も我欲とエゴと煩悩も、お月さまの前では夢幻に化してしまいます。

魂も浄化されていきます。

まるでハイターに浸けたかのように、我執が剥がれ落ちていきます。

だから・・・

すべての「私」と繋がります。

遠い昔の「私」とも

遠い星の「私」とも

きっとこの世を一緒に生きている もうひとりの「私」とも


秋のお月さまを見上げて・・・

きっと内なる「私」たちが手を振っているのが見えるでしょう。

きっと内なる「私」たちの智恵を思い出すでしょう。

きっと内なる「私」たちの愛に包まれるでしょう。

そして・・・

これが宇宙なんだ

ここに神さまが居たんだ  

と、ほんの刹那ですが気づけるでしょう。

刹那でよいのです。それが「今ここ」なのですから。


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