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10代の頃に好きな子と星を見たやつを許せない俺たちをえぐる3曲

夏が終わろうとしています。

この季節、いろいろな名物がありますよね。海、カブトムシ、ひまわり、かき氷…。
そんな数々の夏のシンボルを押しのけて、私が特に好きなのは「星」です。

夏といえば星


かの伝説の剣豪、比古清十郎がこんな言葉を残しています。

 春は夜桜、夏には星、秋には満月、冬には雪。
それで十分、酒は美味い。

るろうに剣心-明治剣客浪漫譚- 第百六十七幕「追憶ノ参―血の雨の男と女―」

これよこれ。
春は桜、秋は満月、冬は雪、とならんで夏といえば星なのよ。

夏の星といえば、「夏の大三角」なんてのもありますよね。夜空を見上げて「あれがデネブ、アルタイル、ベーガ」と指差しながら歌いたくなる。
そんなそんな夜空が美しい季節が、そろそろ終わろうとしています。

星ってばずっとロマン


星は、人類史でずーっと昔から、人を引き付けてやまない希望の存在でした。

ずっと昔は、夜の暗闇を照らす唯一の光でした。
その後は、星と星を結んで星座を描いたように、星空には神がいると考えられました。
さらには、星のことを調べて知ることで物理学が発展し、世界が正しく理解されるようになりました。
今では、星は遠くながめる存在ではなく、旅行や移住までも話題になるようになりました。

星ってば、ずーっとロマン。

想像力を膨らませてくれて、想いを馳せることができるもの。うむ。そう考えると、星はアートでもあるかもしれない。

こんな感じで、星ってロマンティックなもんだから、きっと昔から意中のあの子を口説くために使われてたと思うんだよね。星の下は恋愛のステージ。何千年間もずーっと、それこそ星の数ほどのカップルたちが

「星がキレイだね」
「君もキレイだよ」

をやってきたはずなんだよね。

僕は許さない


【いつか/Saucy Dog】という曲があります。

島根県松江市にある「田和山の無人公園」という、町のちいさな公園が出てくる歌です。きっと近所に住む10代のカップルの話。

この歌の中では、“君”と公園のブランコで星を見るシーンがあるんだよね。
夜、地元の公園で、好きな子と星を見る。あまりにまぶしすぎて、僕は目をつむってしまいました。

10代でこんなシチュエーション…ありえるのか?


僕世代のドストライクの曲では【天体観測/BUMP OF CHICKEN】も忘れちゃいけません。君と天体観測に行って気持ちを伝えられなかったもどかしさが描かれます。

午前2時に踏切に望遠鏡をかついでいく…?
さらに、2分後に君が来てくれる…?
そんなことが、ありえるのか?


【君の知らない物語/supercell】では、グループで星を見に行く様子が描かれます。その中に大好きな君がいて、星空の下で相手の気持ちに気づき失恋します。

星空の下で失恋って、そんなの僕が知っている失恋じゃないよ。
他がみんなカップルだとしても、頼むからそのグループに入れてほしいよ。


10代の頃にこんな経験をするには、
 ・近くに星が見られる場所があって、
 ・夜中にぬけだす行動力もあって、
 ・何より一緒に星を見てくれる君がいて、
1つ1つがランクSのピースがいくつもかみ合う必要があります。

ありえないから憧れる。そんなファンタジーの世界だと思いたいですが、広い世界にはこんな実体験をした人がいるのかもしれません。

まぶしすぎて、ステキすぎて、羨ましすぎる。
本当に許せない。怒り。

星が見られたときの気持ちが知りたい


怒りに身を焦がした僕は、若い頃に満たされなかったココロの穴を埋めるために、結婚してから何度か妻と一緒に星を見に行きました。大人になれば、夜中に星が見える所に行くのは簡単なものです。

けど、なかなかうまくいかないね。
雲とか雨とか諸々で、ことごとく見られませんでした。

そこで気づきました。
星は見えなくても良いんだなと。
いや見えた方が絶対いいんだけど。「見えなかったね」と笑い話になる時点で、スゴイ良い思い出だなと気づいたわけです。

10代の頃だと「星を見に行く」だけでも難しくとんでもない経験なのに、「星が見えた」ってなるととんでもない貴重な経験なんだろうな。

10代で好きな子と星を見に行って、実際に見えた人…聞こえますか?

その経験をしたことはうらやましいので許しません。だけど、その気持ちを赤裸々にシェアしてくれたらちょっと許すかもしれません。

是非どんな気持ちだったのか教えてください。
とんでもないドラマをください。


そういえば、好きな子と浴衣で夏祭りに行ったやつも許しません。それについては、いつか書きます。

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