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百道浜のうた

おばんです!
日本各地が歌われているご当地ソングをコレクションしています。

今回の曲は【正しい街/椎名林檎】。
東京のイメージが強い椎名林檎ですが、1stアルバム「無罪モラトリアム」の1曲目の舞台は福岡でした。

歌詞からは

  • 夢を追って福岡を飛び出したこと

  • その際に恋人と別れたこと

  • 今、都会の暮らしに慣れずに、福岡をどこか懐かしく思っていること

が読み取れます。椎名林檎自身も福岡出身という事もあり「この歌詞は実話なのかな?」と妄想が膨らんでしまいますね。

「無罪モラトリアム」の中には、「歌舞伎町の女王」や「丸の内サディスティック」など、ザ・東京ともいえる歌も収録されています。この2曲だけ聞くと「椎名林檎は東京の酸いも甘いも知りつくしていそうだな、大人の人なんだなぁ」てなイメージですが、その裏で「正しい街」からは東京への戸惑い・故郷への郷愁を抱えている事を匂わせています。意外な一面ですね。

複数の曲が影響しあって、アルバム全体でつくられる世界観・人間観。これはすごい。
東京は「今」そして「これから」の象徴。一方で福岡は「過去」。地名を通じて、曲ごとに多様な視点が見えてきて、アーティストの人間深さが出ているアルバムだなと感じます。

PODCAST&MUSIC

この曲についてpodcastでもっと話しています。良かったらお聞きください。

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