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2017年11月の記事一覧
『信州の縄文時代が実はすごかったという本』●藤森英二著
本書はまず縄文時代を概観するが、焦点となるのは5500~4500年前の縄文中期、八ヶ岳を中心とした地域で隆盛を極めた井戸尻文化である。この地域では、前後の時期に比べて遺跡の数がずば抜けて多く、何よりも、蛇体把手土器や抽象文土器、顔面把手土器といった個性的で芸術作品と呼ぶにふさわしい土器群が溢れ出るように作られている。
本書では、それらの土器の文様や造形の詳細を写真で確認することができる。そして、こ