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砂金と遺跡と自然に恵まれた町

豊富な砂金の産出、遺跡の発掘、白鳥の飛来など多くの自然に恵まれてきた町があります。

その町は、北海道の北部にある浜頓別町です。

早速、浜頓別町の歴史を遡って見ていきましょう。

歴史

過去を遡っても衰退した歴史は見られず、1898年の豊富な砂金の産出を始めに、湖畔竪穴遺跡発掘調査、など豊富な自然環境の恩恵を受けた産業が発達していきました。

そんな、発展を辿ってきた浜頓別町の歴史を、年代ごとに主な出来事を見ていきましよう。

年表

1670年 「つんへつ村」と初めて頓別の地名が津軽一統志に記録されます。

1807年 トンベツにアイヌの家 12 軒、男女 67 人(アイヌの長シリメキシュヱ)と戸口について、西蝦夷日記に最初の記録があります。

1878年 枝幸郡に枝幸、頓別、歌登、礼文の4ヶ村が設けられます。

1893年 頓別駅逓所が創設します。

1898年 頓別川の支流ウソタンナイ上流に豊富なる砂金が産出します。

1900年 ウソタンナイ砂金区(ナイ川)より 205 匁(768.75g)の日本最大の金塊が発掘されます。

1909年 2 級町村制施行により頓別、歌登、礼文、枝幸が枝幸村に併合されます。

1912年 枝幸水産組合ウソタンナイ支流ヌルイ川にさけ・ますふ化場が創設されます。(能力 さけ400万粒、ま す 100 万粒)

1916年 頓別沿岸に高潮が発生し、家屋など市街の大半が被害を受けます。 枝幸村から分村、2級町村制を施行して頓別村となります。

1918年 音威子府、浜頓別駅間鉄道の開通により浜頓別駅の営業が開始します。

1920年 頓別水電株式会社が宇曽丹川にて水力発電所を建設します。浜頓別、下頓別、中頓 別市街に送電されます。

1924年 道庁補助事業で、乳牝牛が導入されます。

1932年 頓別駅逓所が廃止されます。(30 年 10 ヶ月で閉鎖)

1933年 宇津内炭鉱が操業開始します。
    カニ缶詰工場が設立し操業開始します。

1936年 興浜北線が開通します。

1949年 北海道金山(株)によるウソタンナイ砂金の機械掘りが開始します。

1951年 頓別村を浜頓別町と改め町制を施行します。

1952年 斜内前浜に春にしんが群来したことにより海面が乳白色になります。 

1959年 クッチャロ湖畔竪穴遺跡発掘調査が行われます。

1962年 神威岬灯台が設置されます。

神威岬灯台

積丹半島北西にある岬の先端に、黒い帯を灯塔にまといながら立つ白い灯台です。灯台までは尾根道「チャレンカの小道」を辿っていきます。

住所:北海道積丹町

1966年 浜頓別クッチャロ湖畔竪穴群が北海道史跡に指定されます。

1968年 浜頓別音頭の作成。クッチャロ湖、ベニヤ原生花園、斜内山道 が北オホーツク道立自然公園に指定されます。

1973年  環境庁鳥類観測 1 級ステーションを開設します。
    観光公社 「北オホーツクランド」を設立します。
    白鳥の保護を開始します。

1975年 栄和地区から注口土器(続縄文時代)が出土します。
    町立図書館と郷土資料館が開館します。

郷土資料館

1980年 雪印乳業(株)頓別工場が閉鎖します。

1983年 クッチャロ湖が鳥獣保護区に指定されます。

1987年 ウソタンナイ砂金採掘公園ゴールドハウスがオープンします。

1989年 クッチャロ湖がラムサール条約登録湿地に指定されます。

1991年 ウソタンナイ砂金遺跡が浜頓別町文化財に指定されます。

1994年 山軽台地遺跡出土遺物「細石刃核」「細石刃」が浜頓別町有形文化財に指定されます。  ポン仁達内遺跡出土遺物「石刃核」が浜頓別町有形文化財に指定されます。

1995年 水鳥観察館が開館します。

外観

住所:北海道枝幸郡浜頓別町クッチャロ湖畔

1996年 はまとんべつ温泉「ウイング」(サイクリングターミナル)がオープンします。

2001年 「コモチカナヘビ」を浜頓別町文化財に指定します。

2010年 神威岬が国の名勝に指定されます。

2011年 浜頓別町公式マスコットキャラクター「スワットン」が誕生します。

2013年 はまとんべつ温泉コテージがオープンします。

コテージ

2014年 ちょっと暮らし事業を開始します。

2017年 ブタウス遺跡発掘調査を完了します。

2019年 浜頓別町交流館「道の駅北オホーツクはまとんべつ」がグランドオープンします。

浜頓別町で起こった出来事の全てはご紹介出来ていませんが、私が気になった出来事をピックアップしました。

いかがだったでしょうか。

浜頓別町が、日本最北の温泉郷のある町と呼ばれるようになるまでの道のりを見て来ましたが、大きな変化を乗り越えて今があるのが分かります。

歴史を辿ってみることで、浜頓別町のいろんな側面が見えてきますね。

それでは、またどこかの土地の歴史でお会いしましょう。

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